モリジュンヤ

社会編集家。科学技術、デザイン、文化、地域、ビジネスなど、よりよい未来につながる活動を探究し、取材や企画をして様々な形で発信するのがライフワーク。編集デザインファーム inquire代表、IDENTITY共同代表、NPO法人soar副代表など経営実践と、法人や個人の経営支援。

モリジュンヤ

社会編集家。科学技術、デザイン、文化、地域、ビジネスなど、よりよい未来につながる活動を探究し、取材や企画をして様々な形で発信するのがライフワーク。編集デザインファーム inquire代表、IDENTITY共同代表、NPO法人soar副代表など経営実践と、法人や個人の経営支援。

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記事一覧

つくるコンテンツの「マルチユース」も考える

ChatGPTに「タスク機能」が追加

10期目を迎えたインクワイア、「創造」をキーワードに考える2025年の目標と現在地

映画『I Like Movies』

誰かと一緒に仕事する際に大切なこと

生活を練習する

文章を構成するパーツを意識する

まず、発信の打席に立つ

Metaがファクトチェックの方針を転換

新しくつくるコンテンツの解像度を上げる3つのステップ

「あれもこれも」の二項動態を追求する経営哲学を提示する書籍『二項動態経営』

書籍『編集宣言 エディトリアル・マニフェスト』

書籍『ストイシズム』

AIの進歩とイライザ効果

行列に並ぶこと

読む、書くことと自分のケア

つくるコンテンツの「マルチユース」も考える

品質の高いコンテンツを作成しようとすると、その分コストや時間がかかります。このことは以前、コンテンツにおけるQCDについて紹介するエントリにて触れました。 せっかくコストや時間をかけて制作した質の高いコンテンツを、「ワンユース」で終わらせてしまうのではなく、複数の用途やチャネルで活用する「マルチユース」はできないかと考えることも大切です。 コンテンツをつくる際、社内にあるさまざまなアセットを整理し、目的に応じてチャネルを選定し、まとめていきます。ポッドキャストやイベント登

ChatGPTに「タスク機能」が追加

OpenAIは同社が提供する「ChatGPT」の有料版(Plus、Pro、Teams)に、タスク機能をβ版として提供開始したと発表しました。 利用可能になったユーザーは、モデルを選択するプルダウンメニューに「スケジュールされたタスクがある「GPT-4o」が表示されます。 まず思い浮かぶのは、対話形式で依頼していたようなことを時間をずらして実施できるようになること。定期的に対応してもらいたいことの設定などを行うと、仕事の効率をあげられそうですね。 ニュースをチェックしても

10期目を迎えたインクワイア、「創造」をキーワードに考える2025年の目標と現在地

インクワイアは、2024年10月から10期目に入り、少し先の2025年10月29日には10周年を迎えます。2025年も、そして10期目のインクワイアもどうぞよろしくお願いします。 本来は期に合わせて10期目の目標などをお知らせしたほうがよかったのですが、10年という区切りもあり、新年の抱負と合わせて、インクワイアのこれからについて紹介させてください。 会社の在り方と成り方を考えるインクワイアは、「問いの探究」と「変容の触媒」という2つの理念を設定しています。内的と外的の理

映画『I Like Movies』

「自分が好きなものはなにか」を自覚した上で、「それが好きだ」ということを他者に伝えるのは、案外難しい。 僕は映画が好きだけれど、自分よりも映画が好きな人はたくさんいると感じる。自分よりも好きの度合いが強い人たちを想起すると、「映画が好きなんです」と伝えることは少し憚られてしまう。 本当は、他者との比較でなく、自分が好きだと感じるかどうかが大切で、自分が好きだと感じるなら、それを伝えられるといいはずだ。だが、実際には「好き」にはいろんな要素が関係してくる。 まだレンタルD

誰かと一緒に仕事する際に大切なこと

現代はひとりが複数のチームに所属する「マルチチーミング」の時代になってきています。進行しているのは、会社内だけでなく、パラレルワークなどを通じて関わる会社外のチームも含めたマルチチーミング化です。 こうした状況のなかでは、これまで以上に業務を一人で完結させられることは少なく、他のメンバーや社外のパートナーと連携して進める機会がより一層増えています。 パラレルワークの浸透によって、仕事に対するリソースの確保度合いが一様ではない場合も増え、リモートワークの浸透によって非同期で

生活を練習する

昨年よりも家事の時間を増やすことを今年の抱負のひとつにしている。長らく仕事中心で生活してきてしまったため、家事に時間を使えていなかったのだが、料理、掃除、洗濯などに使う時間が増えた、少なくとも本人比では。 三日坊主は乗り越えたが、まだ2週間は経過していない時期なので、始まったばかりもいいところではあるけれど、料理や掃除、洗濯に時間を使うことはよいリフレッシュになっている。 仕事とは違うことに意識を集中したり、思考したりする時間があったほうが、結果として仕事も生産性が上がる

文章を構成するパーツを意識する

ビジネスシーンでテキストコンテンツにおいて、ライティングを行う場合、論理的な説明が必要なことも多いため、文章をどのように組み立てていくかが大切です。 文章を組み立てる上では、いくつかのパーツを組み合わせて大きなパーツをつくり、大きなパーツ同士を組み合わせて、さらに大きなパーツをつくるようなイメージで進めていきます。 このパーツの大きさを捉えずに組み立てたり、順番を考えずに組み立ててしまうと、完成した際にいい形にはなりません。個人的には、上記のような文章を構成するパーツを、

まず、発信の打席に立つ

最近、知人と「テキストを書くことが苦手で、Instagramでのポストがなかなかできなくて」という雑談をする機会がありました。 Instagramは写真の投稿が中心とはいえ、投稿にはテキストが必要です。ストーリーズならまだしも、なにかしらの文章を書かなければなりません。 なにを書くか、どう書くかと悩んでいる間に、鮮度が落ちていってしまい、投稿のタイミングを逃す…という経験をしている人も多そう。 せっかく投稿するなら写真や画像を自分の納得できるクオリティにしたい、と考える

Metaがファクトチェックの方針を転換

FacebookやInstagram、Threads等のプラットフォームを提供するMetaが、米国で運営するソーシャルメディア上では第三者によるファクトチェックを終了すると明らかにしました。 今後、第三者によるファクトチェックの代わりに、ユーザーが投稿の正確性についてコメントできるコミュニティーノート方式に切り替える想定とのこと。 このニュースを見る限り、欧州での第三者のファクトチェックが廃止されるかどうかはまだわかりません。 日本でも第三者ファクトチェックプログラムが

新しくつくるコンテンツの解像度を上げる3つのステップ

今回はメディアの立ち上げ時や新しいコンテンツにトライする際に、どのようにコンテンツの解像度を上げていくかについて、これまで触れてきた内容を踏まえて簡単にまとめてみます。新規コンテンツの解像度を上げるためには、以下のステップで進めていきます。 リバースエンジニアリング 要件整理 プロトタイピング まず、メディアとしてオーディエンスに伝えたいテーマやオーディエンスのニーズから参考になるコンテンツを集め、どんなコンテンツを作りたいのか、イメージを整理します。 コンテンツを

「あれもこれも」の二項動態を追求する経営哲学を提示する書籍『二項動態経営』

野中郁次郎さん、野間幹晴さん、川田弓子さんによる著書『二項動態経営』を読みました。本書では、「安定と変革」「短期と長期」「効率と創造性」など、いわば相反する二つの要素を、「どちらか」を選ぶ二項対立ではなく、「あれもこれも」を同時に追求する二項動態の実践が重要であることを説いています。 書籍内では、二項動態経営とはどのようなものなのかの概念、バンダイナムコ、エーザイ、ユニ・チャームなどの実践例、実践のために必要な考え方などを紹介しています。 著者のひとりである野中郁次郎さん

書籍『編集宣言 エディトリアル・マニフェスト』

「編集工学」の方法論や、書籍紹介サイト「千夜千冊」などで知られる編集者の松岡正剛さんが2024年8月に逝去されました。 知の巨人や博覧強記といった言葉で表現されることも多かった松岡さん。編集ということを仕事にしている人間として、少なからず影響を受けています。 そんな松岡さんがオブジェマガジン『遊』の編集長をしていた時代に綴った編集術をまとめた『編集宣言 エディトリアル・マニフェスト』として出版されています。 本書には、松岡さんの編集に関するエッセイが収録されています。本

書籍『ストイシズム』

古代ギリシャ・ローマにおいて発展した哲学思想の一つにストイシズム(ストア派)があります。代表的な思想家として、ゼノン、セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウスなどが挙げられます。 ストイシズムは、「美徳」を重んじて実践し、個人の道徳的・倫理的幸福を追求すること、分でどうしようもない事象にとらわれることなく、自分が向き合える事象に集中することなどを説いています。 個人的には、ストイシズムの思想はしっくりくるものが多く、好んで取り入れるようにしているのですが、『ストイシズ

AIの進歩とイライザ効果

本を読んでいたら「イライザ効果」についての言及がありました。イライザ効果(Eliza effect)とは、コンピュータプログラムやチャットボットの受け答えが、実際以上に知的または人間的に感じられてしまう現象を指します。 この言葉は、1960年代にコンピュータ科学者のジョセフ・ワイゼンバウム(Joseph Weizenbaum)が開発した対話プログラム「イライザ(ELIZA)」に由来します。 この対話プログラムは、あらかじめ用意されたキーワードや応答パターンに基づいてユーザ

行列に並ぶこと

年末年始には、いくつかの定番行事があります。年越し蕎麦を提供する蕎麦屋さん、初詣の際の神社など。多くの人がこうした行事を同じタイミングで行おうとするため、ほとんどの場所で行列ができます。 年越しそばを食べること、初詣に行くことを自分の望むタイミングで行おうとすれば、こうした行列に並ぶ必要があります。ただ、いつ頃からか「並ぶ」ということが苦手になりました。 並んでいる時間がどうにももったいないような気がして、「並ぶ時間で他のことができるな」「別に今じゃなくてもいいかもな」と

読む、書くことと自分のケア

2025年、最初の投稿を何にするかは迷いますね。本当なら今年の抱負を書くのが常道なのでしょうが、あいにくまだまとめ中でして、代わりになるものを考えるのに少し時間がかかってしまいました。 毎日更新はしたいものの、元日ということもあり、あまりにもいつも通りの投稿では抵抗もありまして…。悩んだ末、今年最初の投稿は読む書くことと、自分のケアについて書こうと思います。 昨年の振り返りに続いて、あまり不調のことばかり書くのも良くないのですが、不調のときは文章を読むことや、思考すること