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現代編集論

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編集の新しい可能性の探索における雑記。メディア論やコンテンツ論を中心に、広義の編集についての思索をまとめていきます。
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メディアについてのメンタリングをやります

以前、ブログでも投稿したように想いをもったメディアが持続可能な生態系をつくっていきたいと考えて活動を行っています。 まだまだ道半ばではありますが、少しでも現時点で還元できるものを還元していきたいと考え、Meetyでカジュアル面談を公開しました。 こちらのエントリでも記載したように、コミュニティメディアのような特定多数向けのメディアを志向している方だと、特に相談に乗れると思います。 メディアを運営している、メディアをつくろうと考えている方は、ぜひコーヒーチャットのような気

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特定多数向けのメディアと、資産としてのコンテンツ

インクワイアでは、さまざまなメディアに関わっていますが、一貫しているのが「コミュニティメディア」とも言えるサイズだということ。これは会社を創業する前、自分がフリーランスだった頃から変わっていません。 メディアとコミュニティ小林弘人さんは著書『新世紀メディア論』において、メディアビジネスの未来について語るなかで、コミュニティ創出の重要性について触れていました。元々、雑誌やラジオといったメディアはコミュニティとセットで存在していましたが、インターネットの浸透やSNSの普及によっ

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コンテンツ開発のイテレーションをまわす

BCG Digital Venturesの花城さんが「デザイン・イテレーション」について投稿されてました。 「イテレーション」は、繰り返すこと、反復という意味の言葉。アジャイル開発における、短い間隔で反復しながら行われる開発サイクルのことを指して用いられます。 コンテンツについても、イテレーションは重要だと考えています。テキストコンテンツは、「初稿」という名称の影響もあり、完成物に近いものを共有するという認識になりがちです。 ソフトウェア開発やデザインと比較すると、テキ

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想いを持ったメディアが持続する生態系をつくりたい

私が代表を務めるインクワイアでは、さまざまな「メディア」にカテゴライズされる仕事をしています。その仕事を大きく2つに分類すると以下のようになります。 自社メディア事業 事業会社のメディア支援 メディアのビジネスモデルも多様化しており、多様な事業を営む企業がなにかしらの形でメディアを運営するようになっています。この両方に関わることでメディアと事業に対する知見を蓄積していこうと取り組んでいます。 メディアは、持続することが前提の取り組みです。一時的な活動で効果がないわけで

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編集の技を磨いていきたい1年のスタート #問いかけの作法 #CULTIBASELab

あけましておめでとうございます。今年はブログを更新していけるように、こまめに更新していく所存です。 inquireは来週まで年末年始休暇なのですが、一足早く登壇の仕事がありました。inquireで立ち上げから運営をお手伝いしているCULTIBASEでの登壇なので、「ゲストとして登壇しました!」というのは少し面映ゆいですが。 CULTIBASE編集長の安斎さんが昨年末に著書『問いかけの作法』を発売したので、その関連イベントとして開催されました。 「編集の技に学ぶ」というタ

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音声というメディアで試したい3つのこと

やろうやろうと思いながら、なかなか着手できていなかったPodcastを、最近ようやくはじめました。 5回ほど配信してみて、少しずつ収録の仕方、収録時の話し方、音声編集の方法、配信などにも慣れてきました。 イベントで話したり、インタビューで話したりするのとはまた違いますが、これはなかなか面白いです。 元々、音声メディアをやりたいと考えていた理由は、大きく分けて3つあります。今回は、それぞれについて書いてみます。 テキストでは削られやすい余白や空気を共有したい 生煮えの

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編集をコンテンツとプロジェクトに分解する

会社のメンバーと「アドベントカレンダーをやろう」となったので久々にブログを書きます。 今年の10月にCIをリニューアルしました。会社の設立から変わっていなかったCIを刷新して、コーポレートサイトも新しくしました。 最近、ポッドキャストも始めたので音声コンテンツにおける話し方や音源の編集の仕方などにも取り組んでいます。年末年始、お時間ある方はよかったら聞いてください。 さて、何を書こうかと考えていたのですが、今回はインクワイアにおけるコンテンツエディターとプロジェクトエデ

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inquireの2020年の実践と思考の振り返り

2020年も残りあとわずかとなった。毎年、大晦日も残りあとわずかとなったタイミングで一年の振り返りをするのが恒例になりつつある。 昨年は心身のコンディションを崩し、その学びについて書いた。このときに崩した調子を取り戻すのに、結局1年ほどかかったと思う。 良い状態で2020年のスタートを切れたとは言い難い。けれど、だからこそしっかりといろんなことを見直せたのだと思う。 今年、なにを考えたのか、備忘録も兼ねてブログに書いておきたい。 会社の存在理由を見つめ直す2019年の

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新たなコンテンツ開発手法の確立への試行錯誤

書籍「リモートチームでうまくいく」などを出版されているソフトウェア開発会社ソニックガーデンさんは、「納品のない受託開発」というコンセプトを提唱したことでも知られています。 納品のない受託開発について詳しくは、ソニックガーデンさんのサイトを観ていただけたらと思いますが、月額定額や仕様の変更や優先順位の変更に柔軟に対応するなど、「納品」によって発生していた構造的な課題を突破しようとアプローチされています。 デザインファームのroot代表の西村さんが伴走型のクライアントワークに

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伝える仕事をする人間として複雑さから逃げない

情報自体が希少だった時代は終わり、情報は飽和してしまってそれ自体に価値はなくなっています。むしろ、ノイズを減らすために受け取る情報を減らす、コントロールするための手法などが流通するようになりました。 そんな状況において、メッセージを届けるために「ストーリー」の重要さが語られる場面も増えています。ストーリーの定義は、物語や筋書きですが、情報発信やマーケティングの文脈においては、人々の「共感」を得るための手段として語られています。 例えば、これまでに起きた出来事を伝えるエピソ

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ありがとう、co-ba shibuya

2011年にスタートしたco-ba shibuyaの運営会社が変わるというリリースが出ていたので、思い出話も交えつつ雑感を書いておこうかと思います。 2011年、当時の僕は24歳の駆け出しフリーランスで、シェアハウスに暮らしながら今ではすっかり言われなくなったノマドワーカーとして仕事をする日々でした。 コワーキングスペースやクラウドファンディングなど、今ではかなり浸透した存在もちょうど立ち上がり期。co-ba shibuyaは、クラウドファンディングで資金を集めて、コワー

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起業家を取材するという仕事

inquireはいろんなメディアの運営に携わりますが、コミュニティをベースにしたメディアが多く、フィールドワークをしているような気持ちでコミュニティに溶け込みながら、その中での情報の媒介役を担っています。 媒介役となるために、そのコミュニティについて理解を深めて、同じ言語でコミュニケーションできるように土地勘を形成し、継続して取材をしていって変化を可視化し、共通する文脈を言語化したり、場の編集を通じてつながりを生み出したりと、いろんなことをやってきました。 これは会社化す

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経営における編集の可能性についての雑感

先週の週末は、メルカリの西丸くんが主宰するインハウスエディターコミュニティのイベントにお邪魔しました。 西丸くんは以前、インクワイアが主催するイベントにも登壇してもらったこともあり、個人的にはその続編のような気持ちでのぞみました。イベントの中で話した内容を踏まえつつ、メモのようなものを書いておこうと思います。 「インハウスエディター」という言葉に着目し始めたのは、2018年の頃。当時はどんな仕事なのかについて少しでも解像度を高められたらと、ferretさんの連載の中でこん

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経営や事業に伴走する「戦略編集」の提案。メディア化する企業が変化の激しい時代に適応するために

inquireは2019年10月で5期目を迎えました。これまで、正社員やフリーランスのパートナーと一緒に、様々なプロジェクトを展開してきて、最近は何をする会社なのかを整理しています。 お仕事のご相談をいただくこともあるのですが、「結局何をしている会社なのかわからない」というお声もあるので、inquireって何してる会社なの?ってことを紹介するのがこのnoteの趣旨です。 inquireってどんな会社?inquireは、未来をみているビジョナリーカンパニーや社会の負を解決し

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