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先日、技術進歩によって広がるデジタルデバイドに関する問題意識について簡単に触れました。 この観点をさらに広げて捉えてみると、「テクノロジーにおける社会的持続可能性」というテーマに接続します。Spectrum Tokyoにて、北欧のデザインメディア DeMagSign の翻訳記事が掲載されていたので、そちらを引用。 同記事では、技術分野で社会的持続可能性を達成するために必要な3つの重要な原則として「包括性」「透明性」「意図性」を挙げ、原則にそっているかどうかをチェックするた
NTT出版が運営する、人/自然/テクノロジーのつながりを問いなおし、新たな〈距離〉を考えるメディア「DISTANCE.media」でドミニク・チェンさんが執筆していた記事がとてもよかったのでメモ。 ジャーナリングを通じて、「わたし」の記憶を漬けることが、「記憶のケア」にもなり、「わたしたち」が立ち上がるということなど、様々な観点で語られています。 このnoteでは、コンテンツやメディアを中心に、自分の活動領域のヒントになりそうなところを引用して残します。 ドミニクさんの
運営するメディアでは、活動の積み重ねによって生まれたつながりや知識などを活かして、「講座」を開発しています。記事や音声などよりも、さらに深く知恵を共有するために、大切なコンテンツです。 講座をよりよいものにするためには、よい講師の方々に登壇いただくことはもちろん、意欲があって主体的な受講生の方々、講師や受講生のみなさんが快適かつ安心して学べるようにするための運営。これらのかけ合わせが欠かせません。 「創造実践学」などを専門とする慶應義塾大学の井庭崇教授は、探究学習をより有
博報堂 執行役員 エグゼクティブ クリエイティブディレクター/博報堂ケトル ファウンダーの嶋浩一郎さんの著書『「あたりまえ」のつくり方 ——ビジネスパーソンのための新しいPRの教科書』を読みました。 誤解されて伝わることも多い、「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」の本質を問い直し、PRの真髄をマルチステークホルダーとの「合意形成」として、その実践方法を紹介した内容です。 マルチステークホルダーとの合意形成を行い、これまでは「あたりまえ」でなか
メディアをつくり、運営するためには、様々な知識や経験が必要になります。とても刺激的で、創造的な営みですが、イチからスタートアップとして始めるうえで必要な経験を積める機会は多くありません。メディアをつくろうとしている人は、いい機会があれば是非積極的に参加してみるのがいいと考えています。 同志社大学で開講される、学生の起業を促すメディア・スタートアップは、自分が学生で受講資格があればぜひ受けたかった講座。同志社大学商学部が同志社東京メディアクローバー会と連携し、新メディアのビジ
私が代表を務めるインクワイアでは、さまざまな「メディア」にカテゴライズされる仕事をしています。その仕事を大きく分類すると以下のようになります。 自社メディア事業 事業会社のメディア支援 メディアのビジネスモデルも多様化しており、多様な事業を営む企業がなにかしらの形でメディアを運営するようになっています。この両方に関わることでメディアと事業に対する知見を蓄積していこうと取り組んでいます。 メディアは、持続することが前提の取り組みです。一時的な活動で効果がないわけではあり
「人に変化を、世界に想像力を」をミッションに掲げるメディアカンパニーCINRA, Inc.が代表を交代し、株式を株式会社WOWOWコミュニケーションズに譲渡することが発表されました。同社の次の挑戦を心から応援します。 CINRAさんとは規模は大いに違えど、自分もメディアを運営する人間として、メディアやクリエイティブを生業とする会社を経営する人間として、今回のニュースはいろいろと考えることがありました。 メディアは継続することで価値が生まれますが、継続させることは非常に困難
自身が経営しているinquireという会社の名前は、「問い」からつけました。インタビューをすることや、文章を書くこと、企画をつくることなどは、それ自体「問い」であり、「問い」によってつくられるものだと考えたからです。以来、会社を運営しながら、問いについていろいろと考えてきました。 問いと同じ重要度にはなりませんが、コンテンツづくりに関わる人間としては「ソート・リーダーシップ」という概念も、関心を持ってきたテーマです。ソート・リーダーシップについて語られる際、その説明は統一さ
インクワイアでは、コンテンツの戦略立案やディレクション、マネジメントなどのサポートを行っています。特に、BtoBにおけるコンテンツづくりが多く、今回はBtoB領域におけるコンテンツの価値について書いてみます。 BtoBと一口に表現しても、ビジネスは多様です。インクワイアが支援するのはSaaSをはじめとするソフトウェアや、いまはまだ形になっていない新しいテクノロジーやソリューションなどに関するコンテンツづくりです。 こうしたビジネスは、扱う商材が物理的に存在せず、触れること
「情報収集」「情報共有」「エンゲージメント」のフレームワークで、対話を通してフォロワーとの信頼関係を深め、目標を達成するリーダー像を紹介したシャーリーン・リー氏による『エンゲージド・リーダー ― デジタル変革期の「戦略的につながる」技術 』という書籍があります。 同書では、GE会長、IBM社長、シスコ会長などの経営者が、なぜソーシャルメディアに時間をかけているのか、いかにステークホルダーと関係を構築しているかのヒントが書かれていました。この書籍の日本版が発売されたのはまさに
2021年の終わりに、インクワでポッドキャストをはじめ、こんなエントリを書いていました。文章ではまとまっていない情報を届けつつ、同時に思考を整理するきっかけになれば、と考えていたようです。 当初、想定していた価値は、狙い通りに一定の手応えを得られたように思います。想定していなかったのは、会社に関心を持ってくれた人が聴いてくれることがあり、内容に深く共感してくれること。 面談や打ち合わせなどの限られた同期のコミュニケーションでは共有しきれなかった思考の背景や価値観、文章とい
コンテンツを分類する考え方はいくつかあり、それらの考え方を切り替えながら、コンテンツの検討に役立てます。コンテンツを考える際によく用いる考え方が、「フロー」と「ストック」に分類するというもの。 たとえば、フローはトレンドのレビュー記事、最新ニュースの解説、イベントのライブ実況など。ストックは、ハウツー記事、ベストプラクティス、FAQなどがコンテンツの種類としては該当すると考えられます。 フロー型コンテンツは、リアルタイム性や時事性が強いコンテンツです。トレンドやニュース、
AppleからiPhone 16が発売されました。近年は新型のiPhoneになっても、大きく驚くことはなくなってきましたが、今回のiPhoneに搭載された、Apple独自のAI「Apple Intelligence」は気になりますね。 体感する度合いの違いはあれどスマートフォンの進化を感じる一方で、実家では母のiPhoneの機種変更をサポートするという出来事がありました。iPhoneからiPhoneへの変更はかなり便利になりましたが、それでもわからない人にはわからない。どん
コーポレートブランディングのためのアプローチのひとつとして、自社のコンテンツ発信があげられます。ブランディングやリレーションの構築は、時間をかけて行うものでもあり、発信も継続して行わなければなりません。 継続して会社の発信を行うためには、会社がどのような経験をし、学びを経て、知識を蓄えているのかを把握する必要があります。その把握ができていなければ、発信するネタを探すのにも一苦労です。 企業の情報発信を強化することと、ナレッジマネジメントはセットで捉えて取り組めたほうがよい