モリジュンヤ

編集家。岐阜県出身。経済、技術、デザイン、文化、環境など多様な領域を横断的に探究し、マ…

モリジュンヤ

編集家。岐阜県出身。経済、技術、デザイン、文化、環境など多様な領域を横断的に探究し、マネジメントやディレクションをしています。インクワイア代表取締役、IDENTITY 取締役、NPO法人soar副代表など。noteでは日々の発見や思考を書いています。

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  • 現代編集論

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    自然や文化、社会などさまざまなものからヒントを得ながら、それらにも価値を還元する経営に取り組むための思考や実践の記録です。

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最近の記事

コンテンツにナラティブの力を用いるかどうか

以前、こちらのブログでは、朝日新聞での西田亮介さんのコラムを踏まえて、企業の情報発信におけるエピソード主体の記事の扱い方や「機能のジャーナリズム」について触れました。 先日、朝日新聞にこちらの西田さんのコラムを踏まえてのオンラインインタビューの記事が掲載されていたので、こちらも読んで考えたことをメモ的に。 ナラティブと「ヒューマンインタレスト(human interest)」の違い、ナラティブとデータの相互補完の必要性等について触れられています。人ものや人情ばなしとして、

    • 社会課題の自分ごと化を促進する3要素

      NPO法人クロスフィールズ、法政大学大学院 石山恒貴教授、株式会社ビジネスリサーチラボの三者が共同で「社会配慮行動促進 (=社会課題の自分事化を通じた行動発揮)」に関する理論モデルを開発しました。 発表された理論モデルによれば、社会課題の自分事化は「俯瞰」「危機感」「内発性」の3つの要素で促進されることがわかったそうです。 「俯瞰」「危機感」「内発性」のそれぞれについては、以下のように説明されています。 1がない状態では、社会課題は遠い問題で自分とは関係ないものだととら

      • 知をより多くの「わたし」に届けるための読書会

        先日、2ndステージのキックオフイベントを開催した『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー日本版(SSIR-J)』。出版元である英治出版さんがSSIR-Jを応援するための応援キャンペーンを実施しています。 そのキャンペーンとは、SSIR-Jを用いた対話の場を開いてみたいという方々が、読書会をひらくことを応援するというもの。 雑誌をツールとして、この社会に暮らす一人ひとりがつながり、そこから小さくとも大切な「変化のさざなみ」が始まってほしい、という願いからこの応

        • 「基準」と 「規準」

          「基準」という言葉は馴染がありますが、日本語には「規準」という表現もあるようです。それぞれ、広辞苑によると以下のような意味を持つとのこと。 一般的には「基準」に統一され、厳密な使い分けはないようですが、この「規準」という言葉は興味深いですね。 メディアを運営したり、コンテンツをつくったりする際、「万人にとって良い」というものは存在せず、判断や議論の土台をつくる必要があります。 そのために「基準」を確かめ、言語化していくという作業が必要だという話をしてきました。言語化した

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          コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック

          経済産業省が「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」を公表しました。 ゲーム・アニメ・広告の3つの各産業における利活用ケースや政府関係省庁の各種ガイドライン、加えてコンテンツ制作における生成AIを利活用する際の法的留意点や対応策がまとまっています。 すでに生成AIの利活用に取り組んでいるプレイヤーにとっては既知の情報がほとんどかもしれませんが、これから利活用を考えている人にとっては、参考になる情報がまとまとまっているかと思います。 生成AIを利用したコンテン

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          稼ぎ、務め、遊び

          江戸時代、仕事には生活費を得るための「稼ぎ」と、地域共同体のために活動する「務め」の2つがあり、両方ができて一人前という考え方があったそうです(よく見かけるのですが、少し調べただけでは出典見つからず)。 仕事を「稼ぎ」だけで捉えるのではなく、「務め」も合わせて捉えて、両立させていこうというのは、現代でも通じる考え方だと思います。ライフワークとライスワークを分けて考えよう、と言われることもありますが、個人的には「稼ぎ」と「務め」という考え方が好きですね。 個人的には、ここに

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          最近、取材で使っているレコーダーと文字起こしのツール

          取材や執筆を行う上で、ツールを活用します。新しいツールが登場すると入れ替えることもあるのですが、最近使っているツールについてまとめてみようと思います。 Notta|自動文字起こしサービス最近は、取材といってもオフラインとオンラインとで分かれます。オンラインの場合は、ZoomやMeetなどのツールにて録画・録音を行い、そのデータから文字起こしをかけます。 そのときに使っているのがNottaです。音声データをインポートすると、文字起こしを自動で行ってくれます。ZoomやMee

          最近、取材で使っているレコーダーと文字起こしのツール

          情報が遮断できず、開かれすぎるSNS

          Twitter(X)やThreadsなどのSNSはアクセスするとデフォルトで開かれるのは「おすすめ」というタブになっています。おすすめに表示される投稿が求めているものであればいいのですが、ほぼ全ての投稿は別に見たいものではないのが難点。 以前は、プラットフォームのアルゴリズムが各ユーザーが見たくないような情報を遮断する「フィルターバブル」や自分と似たような価値観や考え方のユーザーをフォローすることで同じようなニュースや情報ばかりが流通する閉じた情報環境「エコーチェンバー」が

          情報が遮断できず、開かれすぎるSNS

          『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版』2ndステージのキックオフ

          2003年にスタンフォード大学で創刊された「スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー(SSIR)」は、ビジネスにおける「ハーバード・ビジネス・レビュー」のように、ソーシャルイノベーションや社会変革に関心のある人にとっての唯一無二のメディアです。 その日本版の『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版(SSIR-J)』が2022年1月26日に創刊すると知ったときは非常にワクワクしました。英語で情報にアクセスできるとはいえ、日本語になることでより読む

          『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版』2ndステージのキックオフ

          子ども向けプログラミング番組『テキシコー』に学ぶ5つの思考

          思考法やフレームワークなどの情報に触れてみるのが半ば趣味のひとつなのですが、たまたま見つけたNHK教育テレビ(Eテレ)で放送される小学校3年生から高校生を対象としたプログラミング番組『テキシコー』が面白かったのでメモ的に。 「プログラミング的思考(テキシコー)」をパソコンを使わずに育むことができる新しいプログラミング教育番組として、佐藤雅彦さん監修のもと2019年12月から放送されています。NHK for Schoolで過去の放送回を無料で視聴できます。佐藤雅彦さん監修なだ

          子ども向けプログラミング番組『テキシコー』に学ぶ5つの思考

          組織を見立てるレンズ──『ミンツバーグの組織論』

          経営学の大家として知られるマギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授の著書『ミンツバーグの組織論 7つの類型と力学、そしてその先へ』を読みました。 組織づくりに関する書籍は多々ありますが、組織は業種、企業規模、会社の歴史など、様々な様子によって課題や解決策が変化するため、なかなか自社の課題にあった内容に出会うのが難しい。 個人的に、「組織」という共同幻想に向き合う際の難しさについては、令三社の山田さんによるこちらの記述に共感しています。 「組織」というものにどのように向き合

          組織を見立てるレンズ──『ミンツバーグの組織論』

          劇場アニメ『ルックバック』観てきました

          公開中の劇場アニメ『ルックバック』観てきました。「チェンソーマン」や「ファイアパンチ」などの代表作で知られる漫画家、藤本タツキの長編読切を原作にした作品。原作を読んだときも非常に感銘を受け、どう映像化されるのかが楽しみでした。 上映時間は約60分なので、サッと観られる尺なのもいいですね。一方、短いとはいえ、原作が読切ということもあって、アニメーションで加えられたシーンも多々あり、haruka nakamuraの音楽と共に、楽しんでみることができました。 個人的には、小学生

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          「経営」を伝えるための方法論の模索

          スタートアップやスモールビジネス、非営利ベンチャーなどの領域が中心ですが、自身も経営を行いながら、経営に関する情報発信に関わるなかで、より実務に生きる知を伝えるための方法を模索したいという想いがあります。 折に触れてインタビュー記事などの作成をしてきましたが、そのなかで生まれたのが読者が求める「では自分たちはどうするか?」という疑問に応えるための知をさらに届けるための方法はないかという問いでした。 その問いに向き合う中でヒントがあるのではと考えたのが、ビジネスだけでなく、

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          食べる体験に影響する情報

          なにかを体験する際、背景にある知識や情報をどれだけ持っているかによって感じ方が変化しますよね。 映画やアート、音楽などの作品はもちろん、食事なども感じ方は変わります。飲食店のなかには、素材や調味料等に関しての情報を提供してくれる場合もしばしば。 使っている素材や調味料をどこから仕入れたのか、そこではどんな人物が 、どうやって作っているのか。食べ物を見る前、口に入れる前に、そうした情報に触れることで、想像を膨らませる。それもひとつの楽しみです。 口頭でそういった情報を教え

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          リハビリのようにまずは60日間毎日ブログを書いてみた

          フリーランスから法人化し、会社が来期で10期目になります。10年近くともなると、フリーランスのときから変わったことも多々あり、ひとつが仕事の仕方の変化でした。 マネジメントやディレクションといった仕事の比率が増え、自分自身がコンテンツのライティングを行う機会は以前と比べて大きく減ったなぁという実感があります。 「ライティングは筋トレに近い」というのはフリーランス時代からずっと考えてきたことのひとつで、筋肉と同様にトレーニングしなくなると衰えていってしまうんですよね。 特

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          コンテンツ・モデレーションの必要性

          日々、様々なコンテンツに触れるなかで、他のユーザーの「コメント」とセットで面白さが生まれているシーンが増えましたね。漫画や映像を楽しむ際にも、コメントと照らし合わせながらだと、また違った面白さがあります。 ただ、そうしたコメントも常に良いものばかりとはいえず、「荒らし」に近いものや、他者を攻撃するような内容のものも多く見られるのは残念な部分。表現や発信をする人は、なんらかの形でこうした問題と向き合っていかなければなりません。 SNSや口コミサイトなどにおける不特定多数のユ

          コンテンツ・モデレーションの必要性