モリジュンヤ
このマガジンでは生活や仕事、社会をより良くするためのデザインやテクノロジーについてまとめていきます。
自然や文化、社会などさまざまなものからヒントを得ながら、それらにも価値を還元する経営に取り組むための思考や実践の記録です。
編集の新しい可能性を深化、探索における思索をまとめていきます。
インクワイアが活動を通じて学んだ知識を集約・共有し、「ナレッジシェア」を行うマガジン。
編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
ブラジルでは一ヶ月ほど前から旧Twitter(X)が全面的に停止されて、1カ月が過ぎました。ブラジルでは、2022年の大統領選挙以降、Xがフェイクニュースやヘイトスピーチの温床となっていると批判されてきました。 これまでにもブラジルの最高裁はXに対して、特定のアカウントのブロックや違法コンテンツの削除などを繰り返し命じてきましたが、イーロン・マスクは裁判所の命令に従わず、今回の停止命令に至りました。 市場調査会社E marketerの調査によると、2024年のブラジルにお
「人に変化を、世界に想像力を」をミッションに掲げるメディアカンパニーCINRA, Inc.が代表を交代し、株式を株式会社WOWOWコミュニケーションズに譲渡することが発表されました。同社の次の挑戦を心から応援します。 CINRAさんとは規模は大いに違えど、自分もメディアを運営する人間として、メディアやクリエイティブを生業とする会社を経営する人間として、今回のニュースはいろいろと考えることがありました。 メディアは継続することで価値が生まれますが、継続させることは非常に困難
自身が経営しているinquireという会社の名前は、「問い」からつけました。インタビューをすることや、文章を書くこと、企画をつくることなどは、それ自体「問い」であり、「問い」によってつくられるものだと考えたからです。以来、会社を運営しながら、問いについていろいろと考えてきました。 問いと同じ重要度にはなりませんが、コンテンツづくりに関わる人間としては「ソート・リーダーシップ」という概念も、関心を持ってきたテーマです。ソート・リーダーシップについて語られる際、その説明は統一さ
今夜もsoarの講座「“私たち”が可能性を開くチームであるための知恵を学ぶ」のセッションでした。今日のセッションテーマは、「私たちが“痛み”とともにいることで始まる可能性」。藤村隆さんにゲストとしてお越しいただき、リーダーが向き合う痛みについてお話を伺いました。 藤村さんは、2013年から社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援「ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京」に事業統括として参画、2017年6月から2021年6月まで
インクワイアでは、コンテンツの戦略立案やディレクション、マネジメントなどのサポートを行っています。特に、BtoBにおけるコンテンツづくりが多く、今回はBtoB領域におけるコンテンツの価値について書いてみます。 BtoBと一口に表現しても、ビジネスは多様です。インクワイアが支援するのはSaaSをはじめとするソフトウェアや、いまはまだ形になっていない新しいテクノロジーやソリューションなどに関するコンテンツづくりです。 こうしたビジネスは、扱う商材が物理的に存在せず、触れること
「情報収集」「情報共有」「エンゲージメント」のフレームワークで、対話を通してフォロワーとの信頼関係を深め、目標を達成するリーダー像を紹介したシャーリーン・リー氏による『エンゲージド・リーダー ― デジタル変革期の「戦略的につながる」技術 』という書籍があります。 同書では、GE会長、IBM社長、シスコ会長などの経営者が、なぜソーシャルメディアに時間をかけているのか、いかにステークホルダーと関係を構築しているかのヒントが書かれていました。この書籍の日本版が発売されたのはまさに
2021年の終わりに、インクワでポッドキャストをはじめ、こんなエントリを書いていました。文章ではまとまっていない情報を届けつつ、同時に思考を整理するきっかけになれば、と考えていたようです。 当初、想定していた価値は、狙い通りに一定の手応えを得られたように思います。想定していなかったのは、会社に関心を持ってくれた人が聴いてくれることがあり、内容に深く共感してくれること。 面談や打ち合わせなどの限られた同期のコミュニケーションでは共有しきれなかった思考の背景や価値観、文章とい
オフィスとオフィス家具づくりに今後訪れる課題に長期的視点で取り組むため、2023年1月にイトーキに新設された組織イトーキ中央研究所は、10年後を見据えたオフィスとモノづくりのビジョンを発表しました。 同研究所は、空間デザイン、プロダクトデザイン、開発設計、樹脂材料、3DCADなどの専門人材が所属し、10年後の働き方を見据えたオフィスとオフィス家具のあり方、素材、設計手法、生産技術に関するリサーチを行っています。 発表されたビジョンでは、変化し続けるオフィスとそこで使われる
編集やライターの仕事をしていると、AIによる影響がどこまで早く、またどれだけ広がっていくのかを無視できません。まだ過渡期ではありますが、AIの進歩によってライターが不要になるのではという話は頻繁に登場します。そんなAIとライターの関係において、面白いブログがあったのでピックアップ。 現状のトレンドのままLLM開発が続いていけば、遠くない未来に利用可能なテキストデータが枯渇する。そして、データが枯渇した状態で、AIが生成したテキストをAIに学習させることで、モデルの崩壊が起こ
コラボレーションしながらデザインをするためのツールとして世界で利用されている「Figma」から、2024年6月にスライドをデザインするプロダクト「Figma Slides」がリリースされました。ホワイトボードとしてつかえるプロダクト「FigJam」に続き、Figmaの機能特化のプロダクトですね。 Figmaをデザインツールとして日常的に利用する人は、そのままFigmaでスライドを作成していましたが、使い慣れていない人にとっては少しハードルがある状態でした。スライドデザインに
コンテンツを分類する考え方はいくつかあり、それらの考え方を切り替えながら、コンテンツの検討に役立てます。コンテンツを考える際によく用いる考え方が、「フロー」と「ストック」に分類するというもの。 たとえば、フローはトレンドのレビュー記事、最新ニュースの解説、イベントのライブ実況など。ストックは、ハウツー記事、ベストプラクティス、FAQなどがコンテンツの種類としては該当すると考えられます。 フロー型コンテンツは、リアルタイム性や時事性が強いコンテンツです。トレンドやニュース、
2022年11月1日、愛知県の愛・地球博記念公園に誕生したスタジオジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」に行ってきました。 この公園は、愛知青少年公園の敷地を利用して開催された「2005年日本国際博覧会(愛知万博/愛・地球博)」の長久手会場の跡地に開設されたもの。 大元になった愛知青少年公園は、1970年11月1日のジブリパーク開業予定日と同じ日に愛知県が集団就職で増えた勤労青少年の健全育成を目的に、明治100年を記念して開いたものでした。 時代と共に
AppleからiPhone 16が発売されました。近年は新型のiPhoneになっても、大きく驚くことはなくなってきましたが、今回のiPhoneに搭載された、Apple独自のAI「Apple Intelligence」は気になりますね。 体感する度合いの違いはあれどスマートフォンの進化を感じる一方で、実家では母のiPhoneの機種変更をサポートするという出来事がありました。iPhoneからiPhoneへの変更はかなり便利になりましたが、それでもわからない人にはわからない。どん
デンマークにおけるスタートアップの祭典「TechBBQ」にてZ世代が仕事やキャリアにおいてなにを考えているのかが語られた様子を伝える記事が掲載されていました。 この記事のなかでは、「ポートフォリオ・キャリア」という表現が登場しており、Z世代は「ひとつの職場に長く定義されることはなく、複数の顔・肩書・副業・フルタイムを持ちながら、複数の収入源で人生を送りたい」と述べられていました。これはZ世代に限られた傾向ではないかと思いますが、時代の価値観を表現している言葉のひとつだと思い
今日は新横浜駅のお土産コーナーでパッケージの可愛らしさに惹かれて、実家のお土産にと「フランセ」のお菓子を買いました。 実家について中身を開けてみたら、紙袋や包装紙、個包装までクリエイティブが統一されていて、これは誰が手掛けているのだろうと。 少し調べてみたら、もともとは戦後まもなく渋谷の洋菓子店からはじまった「横濱フランセ」が、2016年に60周年を迎えた際に「フランセ」としてリブランディングしたものでした。 このリブランディングの背景には、お菓子メーカー「シュクレイ」
Amazonが週5日の出社を義務付けたことが話題になってました。米テクノロジー大手の企業のなかでは初めてですが、原則出社を求めるケースも増えてきていますね。 会社におけるコミュニケーションの速度や密度、それらによる仕事のスピードなどを求めるのであれば、原則出社とすることも理解できます。ただ、個人的にはこうした効率を求めることでリモートワークという可能性が後退してしまうことは損失が大きいと感じています。 「生産性」とは、そもそも生産諸要素の有効利用の度合いとされ、生産要素の