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暮らしが仕事、仕事が暮らし。

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日々の仕事や暮らしのことを綴る日記のようなブログです。 マガジンタイトルは、陶工・河井寬次郎の言葉より。
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記事一覧

ブランディング・プラットフォーム「visions」にインタビュー記事が掲載されました

”こころざし”で未来をつくる、ブランディング・プラットフォーム「visions」に、インタビューされた記事が掲載されました。 モリジュンヤさんに学ぶ、自分らしい道を拓く「問い」の立て方 学生時代から就職、フリーランス、起業まで、これまでの歩みについてお話させてもらいました。 いろいろなことを経験してみているのですが、自分の中では「問い」を持ち、それを訂正したり、更新したりしながら、歩んできています。 未来がどうなっていくのかが不確かな中では、特定の強い未来像を持つとい

「仕事」との接続を調整する

仕事と生活の境目が溶け、常時接続された世界でどう生きていかなければならないかについて、エントリを書いてから8年ほど経過した。2024年現在、この変化は予想通り進んでいる。いや、予想以上か。 2019年から始まったパンデミックは、こうした変化を後押しした。最も、この変化が一時的なものになるか、揺り戻しが起こるかは各社対応が分かれている状況ではある。 暮らしと仕事の境界が溶け、いつでもどこでも仕事ができる状態になった人が増えたことだろう。この自由は使いこなせれば、大いに豊かさ

不便益と習慣

「不便益:benefit of inconvenience)」という言葉がある。不便であることから得られる効用に着目した概念だ。 ここ数週間、自宅のオートロックが故障しており、郵送物の受取のために集合住宅の入口まで取りに行かなければならなくなっている。非常に不便だ。だが、次第にこの不便さによる利を感じるようになってきた。 Amazonでの買い物やUberEatsでのフードデリバリーなど、自宅に居ながらにして様々なことが可能になった。コロナ禍で自宅に滞在する時間が増えたこと

マンガと活版印刷技術を後世に残す

「六本木ヒルズ」や「虎ノ門ヒルズ」などで知られる森ビルが手掛ける新しい複合施設「麻布台ヒルズ」に行ってきました。2023年11月24日にオープンして、気になっていたのですがようやく。 神谷町駅から六本木一丁目駅の間に存在する施設なので、かなり広くいろいろと気になった施設はあったのですが、そのなかでも特に印象に残ったのが「集英社マンガアートヘリテージ」のギャラリーです。「マンガを、受け継がれていくべきアートに」というビジョンを掲げていて、マンガ好きとしては非常に応援したい。

自分にできることを

あけましておめでとうございます。今年は元日に能登半島地震が起こり、当日はしばらく情報を追っていました。めでたい時期にこのような震災が起こり、亡くなった方のご冥福をお祈りすると共に、被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。 被災した立場ではない場合、どのように振る舞うか、震災と関わるかということが話題になります。過度に自粛してもいけませんし、全くなにもしないというのも違います。かといって、ずっと震災の被害状況の情報をチェックしていても心が疲れてしまう。 個人的には、ま

忘れないために文章を書く

松浦弥太郎さんの著書『エッセイストのように生きる』を読みました。 同書の中では、「エッセイとはパーソナルな心の様子を描いた文章であり、エッセイを書くことは生きる指針を作ることであり、一つの生き方の提唱でもある」としています。 個人的に一番、心に残ったのは「忘れたくないことがあるから」という松浦さんの書く理由です。毎日、毎時、なにかを感じ、考えながら過ごしているはず。それを書き留めておかなければ、すぐに忘れていってしまいます。 忘れないために、自分の考えたこと、感じたこと

長野県上田市の裏通りで開催される蚤の市&マーケットイベント「261」

「PARaDEでいこう!」のツアーに参加した翌日、ちょうど長野県上田市の裏通りで開催されている蚤の市&マーケットイベント「261(にーろく市)」を見学してきました。 裏通りにある「26bldg.(ニィロクビルヂング)」を中心に、周辺の古くて味のある建物やレトロな雰囲気の裏通りに、古道具、古着、古本、クラフト、雑貨などが出店してました。 どんな品物が出店されているかを見るのも楽しいですが、上田市の裏通りにはいろいろとレトロな建物をつかったお店や空間もあり、まち歩きも楽しめま

良い仕事に触れる

顧客としてなんらかのサービスを受ける際、そこに仕事の姿勢や価値観が滲むと思います。良い仕事だなぁと感じられるものに触れると、自然と自分も頑張らなくてはと背筋が伸びる。 業種や業態は違えど、たまたま一日のうちに複数の良い仕事に触れる機会がありました。そんな日は、一日の終わりに「良い日だったなぁ」と感じられるのだと気付かされました。 自分も誰かにとっての良い仕事を重ねて、清々しい気持ちになってもらえるようにしていきたいものです。

自然という幻想と再野生化の間

この数年、最低でも年に一度はリトリートに行きます。仕事や生活から離れた環境で過ごす時間があると、内省や発見につながるので、大切な時間です。 今回訪れたリトリート施設は、カントリークラブを引き継いだものでした。かつてはゴルフコースだった場所がリトリート用に作り変えられており、施設内には馬や鶏がいました。 時間帯によってはエリア内で過ごしている馬たちに触れることもできました。 人間のレジャーのための施設だったところで、動物たちが過ごしている。その様子を見て、あまり利用されて

職場の人間関係が家庭にも影響するという調査結果

「職場の人間関係が従業員の成長に影響を与える」という調査結果をマサチューセッツ大学アマースト校のモリーン・ペリー=ジェンキンス教授が発表していました。職場での体験は、従業員本人だけでなく、その人を取り巻く周囲の人たち、とりわけその子どもに大きな影響を与えるとのこと。 MIT組織学習センター共同創始者のダニエル・キム氏によって、提唱されたモデル「成功の循環(Theory of Success)」でも、組織における関係性の重要度は語られてきました。 重要なのは、この関係性の影

少しずつ、日常の当たり前を塗り替える

今日のお昼は住人が全員家に居たので、揃ってご飯を食べることになった。 平日のお昼に揃ってご飯を食べる。それぞれ独立してはたらいているからこそ可能なことだ。 平日の昼間というと、忙しなく働いているイメージがある。そのため慣れない人は、落ち着かないかもしれないが、いざやってみるとこれが案外楽しい。 未知である間は言いようのない不安を感じてしまうのが人間なのだが、一度体験すると既知に変わる。既知に変わった途端、「なんだこんなものか」という感想を抱く。 「こういうのもありなん

あきらめない戦略

僕が起業家の取材をするようになって、もうそろそろ5年が経つ。29年生きてきて、そのうちの5年を費やしているのだから、そこそこの時間をかけてきていると言えそうだ。 何事もそうなのかもしれないが、継続して取材していることで見えることが無数にある。起業家という生き方は特に、継続して話を聞くことで、面白さが増していく。 会社が上り調子のときはメディアも持て囃すし、人も好意的に自分たちのことを見てくれる。だが、一度下がり調子になると周囲の反応はなかなか冷たい。それこそ、手のひらを返

勇気をもらえる文章に触れる

一口に文章と言っても色々ある。事実を淡々と伝えるもの、ストーリーを語るもの、コミカルなもの、人を馬鹿にしたようなもの、挙げていくときりがない。 いろんな書き手が、いろんなことを書く。インターネットが登場してから、人の目に触れる場所に登場する文章の量は格段に増えた。 僕は誰がどんな文章を書こうと、それに対してとやかく言うつもりはない。個人の自由だし、みんなが同じような文章を書いていたらつまらないから。 だけど、自分の限りある時間の中で、触れる文章は選びたいと思っている。中

移動によって得られる発見

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