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インクワイアのナレッジシェア

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インクワイアが活動を通じて学んだ知識を集約・共有し、「ナレッジシェア」を行うマガジン。
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#ライティング

ライティングに影響する要素仮説

「ライティング」と一口にいっても、イメージすることや捉え方は人によって異なることも珍しくありません。 そのため、ライティングについて教えようとする際、どこを基準にどのようなことまで、どう伝えるかということに頭を悩ませます。 今後、なんらかの形でライティングの技術や思考についてまとめていきたいと考えていて、どのように要素を整理しようかともやもやと考えています。 要素を分解してみながら考えていて、現状以下のように分解できるのではないかと。 姿勢 思考 文章以外の技術

執筆の工程分解と時間見積の考え方

人には過去に計画どおりに進まずに失敗した経験が繰り返し起きても新たな計画を立てる際に楽観的な予測をする「計画錯誤」や、特に根拠がないにもかかわらず大丈夫だと考える「楽観性バイアス」といった認知のバイアスが働きます。 1本の原稿を書き上げるというタスクにおいては、こうしたバイアスが他のタスク以上に働きやすく、作業時間の見積がブレやすいと考えています。作業時間の見積ができなければ、設定された〆切に間に合うかどうかを検討することもできません。 時折、1本の原稿を書くのみであれば

二人一組で執筆する「ペアライティング」のすすめ

プログラミングの世界には、「ペアプログラミング」という方法が存在します。これは、2人の開発者が一緒にプログラミングしながら開発や改善を行うというもの。 ペアプログラミングのように、ライティングをペアで行う「ペアライティング」という方法も存在します。端的な説明は、文章を一人で別々に書くのではなく、二人一組で書くというもの。 UXライティングやコンテンツデザインの世界では、ペアライティングの方法について語られることがしばしばありますが、UXライティングでなくとも有用だと考えて

ブランドがクリエイティブを自社で制作する動きは、オウンドメディア運営にも変化を与えそう

DIGIDAYの「「インハウス」マーケティングの現状を示す 5つのチャート」の記事で、興味深い情報が紹介されていた。 ▷「インハウス」マーケティングの現状を示す 5つのチャート この記事の中では、ブランドがクリエイティブを自社で制作する動きについても触れられている。 ユニリーバの年次報告書によると、社内のチームは外部のエージェンシーと比べて、コンテンツの制作スピードも速く、しかも30%安く作ることができているという。ほかの大きなブランドと同様に、ユニリーバは自社で広

「UXライティング」とは何か?Evernote、Mediumに関わったUXライターが語る

今日は、WeWork Marunouchi Kitaguchiで開催されたイベントに参加。テーマは、海外で注目が集まっていると聞いていた「UXライティング」について。 ゲストとして登壇したのは、AIスタートアップスタジオのAll Turtlesの共同創業者であり、EvernoteやMediumなどのUXライティングを手掛けてきたJessica Collier氏。 All Turtlesは、Evernoteの共同創業者 元CEO Phil Libin氏が立ち上げたスタートア

「書く」を捉え直したことで生まれた3つの問い

代表を務めるinquireという会社で運営している、書くを学び合うコミュニティ「sentence」でアドベントカレンダーを行うことになりました。トップバッターとして、ブログを書きたいと思います。 テーマは、今年1年を振り返りつつ、来年1年を考えるというもの。1年を振り返るには少し早い気もしますが、振り返りをしようと思います。 仕事で文章を書く頻度が減った1年僕は23歳でウェブメディアの編集部に所属し、24歳からフリーライターとして活動を始めました。 多いときには、月に4

「問い」を共有する記事をつくる

UNLEASHでは、新しい記事の書き方にいろいろとトライしてみています。 こちらは「SMOUT」という移住のプラットフォームが海外移住にも対応したというニュースを紹介するコラムです。 海外移住が当たり前になっていく中で、自らのアイデンティティはどこに帰属するのか、という疑問がここ数年頭の中をぐるぐる回っており、この記事の中ではその問いも一緒に共有しています。 実験的な取り組みではあるのですが、この記事をもとにNPO法人e-Education代表の三輪開人さんがブログを書

関係者コミュニケーションとしてのブログ

ブログを書いていると色々と利点がある。上記のようなツイートも、その一部だ。 僕はブログを書くとき、自分の思考のメモ代わりのようなつもりで書いている。目的は思考の記録であり、手段がブログ、結果として読まれることがあるという状態が、最もモチベーションが継続する。 もちろん、ブログの利点は他にもある。一つが「関係者」に自分の考えを共有するというものだ。たとえば、経営者のブログがインナーコミュニケーションに与える影響は大きい。経営者ブログ自体は珍しいものではないが、「関係者」とし