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インクワイアのナレッジシェア

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インクワイアが活動を通じて学んだ知識を集約・共有し、「ナレッジシェア」を行うマガジン。
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記事一覧

型とリズムをつくり、発信を継続する

毎月のインクワイアの動きをまとめてお知らせする「月刊インクワイア」を今月も配信しました。今年の5月から始めた取り組みも、なんとか10回目の更新を迎えることができました。 もともとは、会社の活動について発信があまりにもできていなかったり、複数ある会社の活動をまとめて伝える機会がなかったりしていたので、「まずはまとめて可視化だ〜!」ということで始めました。 はじめに、シリーズ共通のおおよその構成を決め、バナーのテンプレートをつくり、掲載するタイミングを定め、構成に沿って必要な

メディアとの関係性を育てる

事業やプロダクトを立ち上げたタイミングで、どうしたらメディアに取り上げてもらえるかという相談に乗ることがあります。仕事ではない範囲で、できるだけ力になれたらと思って、メディアの仕事をしてきた自分の経験から共有できる知見はお伝えしているのですが、おおよそ以下のようなことに集約されます。 メディア側には取り上げるタイミングや理由が必要で、取り上げてもらいたい側の論理だけではなく、相手の論理にも配慮すること。 メディアの文脈や領域を意識する。メディアの文脈と、事業やプロダクトの

ライティングに影響する要素仮説

「ライティング」と一口にいっても、イメージすることや捉え方は人によって異なることも珍しくありません。 そのため、ライティングについて教えようとする際、どこを基準にどのようなことまで、どう伝えるかということに頭を悩ませます。 今後、なんらかの形でライティングの技術や思考についてまとめていきたいと考えていて、どのように要素を整理しようかともやもやと考えています。 要素を分解してみながら考えていて、現状以下のように分解できるのではないかと。 姿勢 思考 文章以外の技術

コンテンツの要望・要求・要件・仕様を分けてみる

コンテンツをつくる際、形になってきたところで関係者の間で「つくりたかったものと違うな…」とズレが生じてしまうことがあります。ズレはつくっていく過程でどんどん広がっていくため、前の段階でズレがないようにチューニングすることが大切です。 そのためには、はじまりに近いタイミングで、「どんな目的で、どんなものをつくるか?」をできるかぎりすり合わせること。以前紹介した「コンテンツブリーフ」などは、すり合わせのためのツールのひとつです。 ただ、こうしたフレームを埋めても、まだすり合わ

BtoB領域におけるコンテンツの役割

インクワイアでは、コンテンツの戦略立案やディレクション、マネジメントなどのサポートを行っています。特に、BtoBにおけるコンテンツづくりが多く、今回はBtoB領域におけるコンテンツの価値について書いてみます。 BtoBと一口に表現しても、ビジネスは多様です。インクワイアが支援するのはSaaSをはじめとするソフトウェアや、いまはまだ形になっていない新しいテクノロジーやソリューションなどに関するコンテンツづくりです。 こうしたビジネスは、扱う商材が物理的に存在せず、触れること

コンテンツのストックとフロー

コンテンツを分類する考え方はいくつかあり、それらの考え方を切り替えながら、コンテンツの検討に役立てます。コンテンツを考える際によく用いる考え方が、「フロー」と「ストック」に分類するというもの。 たとえば、フローはトレンドのレビュー記事、最新ニュースの解説、イベントのライブ実況など。ストックは、ハウツー記事、ベストプラクティス、FAQなどがコンテンツの種類としては該当すると考えられます。 フロー型コンテンツは、リアルタイム性や時事性が強いコンテンツです。トレンドやニュース、

原稿をプロトタイピングする

プロトタイピングは、何かを作るときに「いきなり完璧なものを目指すのではなく、まずはざっくりした形を作ってみて、それをもとに修正や改善を重ねていこう」というアプローチです。 プロトタイプをつくることで、出来上がりのイメージがつかみやすくなったり、見落としていたポイントが早い段階で見つかったりします。関係者の認識を揃えながら、改善をどんどん行っていくために、プロトタイプを作ることは重要です。 ビジネスにおけるライティングを実施する際にも同様に「プロトタイピング」は重要だと考え

執筆の工程分解と時間見積の考え方

人には過去に計画どおりに進まずに失敗した経験が繰り返し起きても新たな計画を立てる際に楽観的な予測をする「計画錯誤」や、特に根拠がないにもかかわらず大丈夫だと考える「楽観性バイアス」といった認知のバイアスが働きます。 1本の原稿を書き上げるというタスクにおいては、こうしたバイアスが他のタスク以上に働きやすく、作業時間の見積がブレやすいと考えています。作業時間の見積ができなければ、設定された〆切に間に合うかどうかを検討することもできません。 時折、1本の原稿を書くのみであれば

記事のタイトルやリード文を考えるステップ

コピーライティングを考える際は、「what to say」(何を伝えるか)を考えてから「how to say」(どう伝えるか)を考えましょう、という話はよく耳にします。これはなにもコピーに限った話ではありません。 記事コンテンツはたいてい、タイトルとリード文、本文から構成されます。本文を読んでもらうための読者との接点であり、中身に関心を持ってもらうためのパッケージがタイトルであり、リード文です。 しばしば、タイトルやリード文を考えようとして筆が止まってしまっている光景を見

二人一組で執筆する「ペアライティング」のすすめ

プログラミングの世界には、「ペアプログラミング」という方法が存在します。これは、2人の開発者が一緒にプログラミングしながら開発や改善を行うというもの。 ペアプログラミングのように、ライティングをペアで行う「ペアライティング」という方法も存在します。端的な説明は、文章を一人で別々に書くのではなく、二人一組で書くというもの。 UXライティングやコンテンツデザインの世界では、ペアライティングの方法について語られることがしばしばありますが、UXライティングでなくとも有用だと考えて

コンテンツづくりを始める前に「コンテンツブリーフ」で要件を定義する

オウンドメディアを運営する、採用コンテンツをつくる、事例コンテンツをつくるなど、企業にとってコンテンツをつくるニーズは多々あります。 コンテンツは多くの人が見たことがあり、「コンテンツをつくろう!」とすると、イメージができているように思いやすいもの。 一方で、複数の関係者とともにコンテンツづくりを進めていく際には、コンテンツをつくる上での様々な条件を確認することが欠かせません。 例えば、広告やマーケティングなどでは制作物を作成する前に「クリエイティブブリーフ(Creat

コンテンツづくりにおける品質・コスト・納期の「QCD」を考える

コンテンツメイキングでは、より良いコンテンツを、納得できる単価で、希望する納期までに届けることが求められます。これらの要素は、相互に関係して成り立っています。 製造業では、これらのバランスを考えることをQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の頭文字をとって「QCD」と表現されます。これらをすべて達成することは難しく、コンテンツをつくる際はこれらのバランスや優先順位を考えながら取り組む必要があります。 例えば、Quality(品質)を優先すると

コンテンツメイキングの工程を分解してみる

ありがたいことに、コンテンツづくりのご相談をいただく機会が多々あります。進行する際は、工程をできるだけ細かめに共有しつつ、今どの工程を進めているのか、次にどこを進めるのかを目線合わせをしています。 工程の一部が認識されていることはあれど、全体像が共有できていることは稀です。そのため、この工程についての考え方を共有する機会もあるのですが、良い機会なので簡単にまとめてみました。 コンテンツメイキングの工程順番を考慮しつつ、コンテンツづくりのステップを分解してみると、以下のよう

コンテンツづくりの変数を捉えて成長のための課題を設定する

製造業においては、「QCD」と呼ばれる大事な要素が存在します。QCDとは、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の頭文字を並べたもの。 4年以上前ですが、ferretにこんな記事を書きました。メディア運営やコンテンツ開発も、製造に関するナレッジから学べることが多々あります。 コンテンツ開発の変数QCDというわけではありませんが、コンテンツ開発のスキルを分解する際に以下のように分けられます。 質=Quality 速さ=Speed 量=Qu