関係者コミュニケーションとしてのブログ
ブログを書いていると色々と利点がある。上記のようなツイートも、その一部だ。
僕はブログを書くとき、自分の思考のメモ代わりのようなつもりで書いている。目的は思考の記録であり、手段がブログ、結果として読まれることがあるという状態が、最もモチベーションが継続する。
もちろん、ブログの利点は他にもある。一つが「関係者」に自分の考えを共有するというものだ。たとえば、経営者のブログがインナーコミュニケーションに与える影響は大きい。経営者ブログ自体は珍しいものではないが、「関係者」としたのは、2つの環境変化が起きてきているから。
1つは、会社広報としてインナーコミュニケーションにもつながる外部発信が増えていること。もう1つは、会社に関係する人を社内外とわかりやすく二項で分けられるわけではなくなったこと。
会社ブログやコンテンツプラットフォームなど、社内報としての役割を担いながら、社外の人も閲覧できるサイトを運営する企業は増えている。経営者のブログも同様に、社内の人に限らず読まれることは多い。ブログを更新するということは、社内外の人に思考を共有できるということだ。
「社内外」という分け方も変わりつつある。たとえば、フリーランスや取引先、潜在的な採用候補、卒業生であるアルムナイなど、実際に会社が関係する対象はグラデーションがある。
これだけ多様な人々と関わる中で、相互的なコミュニケーションで考えを共有していくことは難しい。自らの思考をコンパクトにブログにまとめおいて、アーカイブしておくことは関係者の人たちとの円滑なコミュニケーションに役立つはずだ。
僕の場合、inquire、soar、IDENTITYという3つの法人のボードメンバーになっていて、3つの法人の関係者を合計すると100人以上になった。大所帯になり、リモートワークやパラレルワークという仕事の形態でもあって、なかなか考えを共有する機会を作ることも困難だ。
だから、僕はブログを書く。日頃考えていること、関心のあることをまとめておいて、対面でコミュニケーションするときのキャッチアップをしやすくするために。