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暮らしが仕事、仕事が暮らし。

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日々の仕事や暮らしのことを綴る日記のようなブログです。 マガジンタイトルは、陶工・河井寬次郎の言葉より。
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#inquire

自分と周囲の評価のバランス

自分の提供できる価値と相手が求めている価値に差がないほうが仕事はうまくいくと思う。差をなくすためには、自己評価と他者評価のギャップを小さくする必要がある。期待値コントロール、なんて言われることもある。 期待通りの仕事は素晴らしい。お互いにとって、悪いことはない。ただ、期待通りの仕事だけをしていても成長はしにくい。少し、期待値にギャップがあるほうが変化は生まれる。 ギャップが自己評価の高さによって生じている場合はやっかいだ。高い自己評価によるアウトプットが、他者の期待に応え

関係の深いモノを着る

今日の午後は、inquireの全体会議。2月を振り返りつつ、3月の目標や方針などを話しました。 僕は2月26日が誕生日だったのですが、28日が誕生日だった向ちゃんと一緒にメンバーから誕生日プレゼントをもらいました! プレゼントしてもらったのは、オフィスのご近所である池尻大橋に店舗をかまえるアパレルブランド「ALL YOURS」のパーカー。 何度もお店の前を通りかかり、寄ってみるものの商品を選び切ることができず、買えずじまいでいたブランドです。 「ALL YOURS」に

交換と贈与のモードを併用する

「ギブアンドテイクが大事」なんて言葉はあちこちで耳にする。改めて言われるまでもないって感じる人も多いかも知れないけれど、案外これが忘れられているケースも多い。 採用面接をしていたりすると「ここなら成長できると思った」「こういうことに関心があるから応募した」といった話をしていただく機会が多い。それはとてもありがたいのだけど、採用する以上会社側にも利点がないと良いマッチングは成立しない。何かをもらう対価として自分は何を提供できるのか、は常に考えておきたい。 これは「交換」の考

時間をかけて好きになる仕事もある

僕は就職活動の最初は銀行員になろうと思っていた。21歳ごろのことだから、今より約10年前だ。当時の自分は文章を書く仕事をするなんて露にも思ってなかったし、ましてや会社を立ち上げているなんて思っていなかった。まったく、人生はどうなるかわからない。 今のような仕事をしているとよく聞かれるのが「文章を書くのは元々好きだったのか」という質問だ。僕は作文が嫌いだったし、国語は苦手だったし、大学受験は小論文のないところを選んだ。文章は全く好きじゃなかった。何かしらのスキルを持った仕事に

自分の「休ませ方」を知る

inquireでは月イチで面談をしている。inquireでの仕事の振り返りから、次月の目標設定、他の仕事の様子やプライベートな相談まで、ざっくばらんに話す。 タスクマネジメントやタイムマネジメントについての話もするのだけれど、どうしたら自分を休ませられるかについて話すことが多い。みんな、つい仕事をしすぎてしまったり、切り替えができなかったりする。 「カームカンパニー」についてのエントリでも少し触れたけれど、安定して長くパフォーマンスを発揮するためには、休むことや楽しむこと

懸命に物事に取り組む様子は伝播する

inquireで、sentenceというライティングを学び合うためのコミュニティをスタートして、そろそろ2年ほどが経ちます。初期に参加してくださったメンバーの中には、ライター・編集者として転職する方も出てきたり。 講座やイベントに参加したタイミングだけのつながりではなく、可能な限りその後も継続するような関係を生み出していきたいと、sentenceでは考えています。 「ライティングをしたい」という想いを共有したメンバーの頑張りを、目にすることで自分を奮い立たせるきっかけにな

就活中の学生に伝えている仕事を考えるための4つの軸

inquireやsoarなどに関わってくれる学生メンバーが就職活動に取り組み始めました。 僕自身は銀行員を目指した就職活動中にリーマンショックが起こり、仕事について考え直すことになり、紆余曲折経て今では編集を仕事にしています。 フリーター状態で大学を卒業し、アルバイトで編集業務を経験した後にフリーランスになっているため、就職活動自体にはあまりアドバイスできない人間です。 とはいえ、仕事に対する考え方についてはアドバイスできることもあるかなと話していることを、今回は書いて

「考える」で価値が発揮できるか

最近、inquireやsoarのチームメンバーに、「考える」という行為で価値を出すことを意識してほしいと話をしています。 手を動かして、作業をすることを自分の仕事とするのではなく、何が問題なのか、仮説は何か、どうすると解決できそうなのか、リソースはどうなっているか、などを考えて提案し、実行する。 人は手を動かしていると仕事をした気持ちになりやすく、油断するとついつい作業を自らの仕事だと捉えてしまいがち。意識的に価値を発揮するポイントをずらしていく必要があります。 これは

「自分の仕事」を手放す意識

責任感が強く、真面目な人ほど自分で仕事を抱えてしまいがち。タスクを自分で持ってしまい、忙しくなってしまったり、リソースが足りなくなってパフォーマンスが落ちてしまったりします。 inquireやsoarのチームメンバーにもそういう人がいて、最近こんなアドバイスをする機会が増えています。 「自分にしかできない仕事は(ほぼ)存在しない」 「どうしたら自分じゃなくてもできるようになるかを考えてみて」 「人に仕事を振ることを想定して取り組んでほしい」 中には、自分の仕事を守ること

「個人の軸」をメンテンナンスする

2016年までGoogleに在籍して人材育成と組織開発、リーダシップ開発に取り組んできたピョートル・フェリクス・グジバチ氏の新刊『ニューエリート』を読みました。 この本の中で書かれていた主張の1つが、現代のような「クリエイティブエコノミー」時代においては、個人の軸や創造性が仕事において重要になるということ。 働き方のグラデーションは鮮やかになりつつあります。起業してもいいし、スタートアップで働いてもいいし、フリーランスになってもいいし、大企業で副業しながら働いてもいい。も

2017年の仕事の振り返り

2017年最後の日になってしまったけれど、今年の振り返りをしておきたいと思う。 オフィスを仕事の拠点に昨年末、初めてオフィスを借りた。自宅やカフェ、コワーキングスペースなどで仕事をしていた自分にとって、これは大きかった。 大学時代に自由大学で「ノマドワークスタイル」という言葉と出会ってから、できるだけ固定費を下げる働き方を志向してきた。 働き方が個人からチームへとシフトしていく過程で、リアルな場の重要さを感じるようになった。 チームでの仕事が主にオフィスを借りたことも

暮らす場所と働く場所の最適な距離を探る

ここ数年、ずっと暮らす場所と働く場所をどう捉えるかがテーマになっていた。 2010年からシェアハウスに暮らし、オフィスに通勤しながら仕事をしていた。フリーランスになってからは、シェアハウスの共有スペースで仕事をしながら、暮らしていた。 生活にメリハリをつけるために、働くためのスペースを分けたいと考えていた2012年頃、東京にコワーキングスペースが増えてきた。これ幸いとコワーキングスペースに入居し、シェアハウスに暮らし、コワーキングスペースで働く日々をしばらく過ごした。