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「ポートフォリオ・キャリア」について

デンマークにおけるスタートアップの祭典「TechBBQ」にてZ世代が仕事やキャリアにおいてなにを考えているのかが語られた様子を伝える記事が掲載されていました。

この記事のなかでは、「ポートフォリオ・キャリア」という表現が登場しており、Z世代は「ひとつの職場に長く定義されることはなく、複数の顔・肩書・副業・フルタイムを持ちながら、複数の収入源で人生を送りたい」と述べられていました。これはZ世代に限られた傾向ではないかと思いますが、時代の価値観を表現している言葉のひとつだと思います。

ポートフォリオとキャリアの組み合わせについて少し調べてみると、イギリスの経営思想家であるチャールズ・ハンディ氏が1990年代初頭には「キャリアポートフォリオ」という概念を提唱していたそうです。

概念が登場した当初、出世を階段のメタファーで捉えるのではなく、ポートフォリオとして捉えることについて語られていたようですが、徐々にフリーランスの仕事の仕方や複数の役割を同時に担う働き方と関連づけて議論されるように変化していきました。

キャリアのポートフォリオは時間経過と共に変化していくので、意識的にキャリアをつくり出せるようキュレーションし、ポートフォリオのナラティブを構築することで、周囲に対して自分のこれまでとこれからのキャリアについて伝えられるようにしていくという考え方は、学ぶところが多そうです。

ポートフォリオキャリア、もしくはキャリアポートフォリオという概念については、これまでnoteで触れてきた以下のようなテーマたちともリンクしていくと考えられます。今後も関連する情報をチェックしていきながら、どう仕事をしていくのがいいかについて考えていきたいと思います。


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