複数チームに参加する「マルチチーミング」と、コラボレーション疲れの両面に備える
自社のワークスタイルは、パラレルワークにリモートワークがベースになっています。そうすると、一人ひとりが社内はもちろん、社外も含めて複数のプロジェクトに関わりながら仕事を行います。
この働き方はうまく扱うことができれば、自由度高く個人の関心を同時に叶えられるものだと考え、試行錯誤を重ねてきました。ハーバード・ビジネス・レビューに掲載されていた論文では、こうした複数チームへの所属を「マルチチーミング」と呼ぶそうです。
仕事でご一緒する企業のみなさんも、複数チームへの参加までいっているかはさておき、複数プロジェクトへの参加は増えているように思います。マルチチーミングな状態で、どう持続的にパフォーマンスを発揮するのかは大きなテーマ。
ちょうど、コンテキスト・パフォーマンスについて簡単に紹介するエントリも書きましたが、マルチチーミングに関わりつつ、コンテキスト・パフォーマンスも発揮しようとすると、かなりハードルが高いことは想像に難くありません。
こうした変化に加えて、共創やコラボレーションが求められる場面が増加しています。これらは非常に重要なことではありますが、やりとりする情報量も増えますし、常に状況が変化するので、関わる人の負担も増えます。
チームのメンバー同士での共創が大切なのはもちろんのこと、部や会社をまたいだ連携となると負担も大きい。それが複数関わっているチームやプロジェクトの数だけ生じるとしたら…大変ですよね。
ハーバード・ビジネス・レビューでは、2016年ごろにコラボレーション疲れについての論文を紹介していました。人が扱える資源には限りがあるので、使いすぎないようにしなければなりません。
これは会社やマネジメント側が配慮するのは前提として、一人ひとりのセルフマネジメントも重要です。特に、冒頭のようにパラレルワークを選択して、複数の会社と仕事をしているような人は必須。
自由で創造的に仕事をするための環境は作られてきています。あとは、その機会を扱えるように、実践を重ねていき、より持続して働けるように熟達していくことが欠かせません。
これは個人的には大事なテーマのひとつ。どうしたらこのスタイルを確確立していけるのか。引き続き実践しつつ、都度気づきや学びはシェアしていこうと思います。