コンテンツのプロトタイピング
「プロトタイピング」とは、プロダクトやサービスの試作モデルをつくり、それをもとに、検証を重ねながら柔軟に軌道修正することで、より顧客満足度の高い製品などを開発する手法やプロセスのことを指します。
コンテンツづくりも「ものづくり」と捉えると、プロトタイピングが不可欠。コンテンツも試作段階を経ることで、磨きをかけられ、関係者との目線をあわせていきやすくなります。
特に、過去に例のない新しいコンテンツづくりに着手する際は、事前にどのようなものをつくるのかの目線合わせが欠かせません。参考になる要素の探し方は、先日公開したこちらで触れました。
上記のエントリでも触れたのですが、リバースエンジニアリングして洗い出した要素を要件や仕様として言語化し、枠組みに落とし込むことで、コンテンツをつくる上での簡単な設計書を作成します。
ただ、建物の設計図から完成した状態をイメージできる人は多くありません。コンテンツも上記のように設計図を作成したとしても、完成イメージにはまだズレが生じます。
そこで次はプロトタイプとして形にしてみて、目線をあわせややすくします。建物でいえば、模型をつくるようなステップかもしれません。文章のボリュームやトンマナの雰囲気、写真のイメージや枚数などを素早く形にしてみます。
完成度としては50%にいかないようなものであっても、プロトタイプをつくることで方向性や改善点の確認はかなり進めやすくなります。設計をもとに、どんな素材をどう加工するのかを確認するためにも、プロトタイプをつくることをおすすめします。
今回紹介したように、コンテンツのプロトタイピングは新しいコンテンツをつくる際にも有効ですが、既存のコンテンツをつくる際にも有効なアプローチです。その点については、以前こちらでまとめているので合わせてご覧ください。