コンテンツの要望・要求・要件・仕様を分けてみる
コンテンツをつくる際、形になってきたところで関係者の間で「つくりたかったものと違うな…」とズレが生じてしまうことがあります。ズレはつくっていく過程でどんどん広がっていくため、前の段階でズレがないようにチューニングすることが大切です。
そのためには、はじまりに近いタイミングで、「どんな目的で、どんなものをつくるか?」をできるかぎりすり合わせること。以前紹介した「コンテンツブリーフ」などは、すり合わせのためのツールのひとつです。
ただ、こうしたフレームを埋めても、まだすり合わせが難しいことがあったり、認識にズレが生じることはあります。
さらに踏み込んで事前に認識をすり合わせるための整理の仕方として、システム開発における「要望・要求・要件・仕様」の観点が参考になるのではと考えています。
システム開発における「要望・要求・要件・仕様」については、PHPカンファレンス沖縄 2024で登壇した方のスライドで記載されていた内容がとてもわかりやすかったので紹介します(該当箇所以外も非常に学びがあります)。
要望・要求・要件の3点で整理されていることも多いようなので、その観点で参考にまとめてみます。コンテンツに当てはめてまとめてみると、以下のようになるかと考えられます。
要望をヒアリングしつつ、要求としてピックアップするものを整理し、制約条件などを考慮して、要件としてまとめて合意する。こうした工程をはさむことができれば、コンテンツのズレを小さくする可能性が高まると考えられます。
システム開発などと比較して、コンテンツは複数のものをスピーディに動かしていくことも多いので、なかなかしっかりこの工程を進めるのは難しい部分もあるかもしれません。ですが、可能なかぎり情報を整理しておいたほうが、関係者間でのすり合わせがやりやすくなるはずです。
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