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問いや気付きを発酵させる

この週末開催されていた早稲田大学文化構想学部発酵メディア研究ゼミの展示「Re:ing Re:ing展」に行ってきました。

展示のコンセプトから作品の中身まで、ゼミ生たちが考え、話し、試行錯誤しながらつくったそうです。問いや表現手段なども合わせて、見ていて楽しい展示でした。

担当教員であるドミニク・チェンさんがDISTANCEに寄せていた内容によれば、この展示の内容を考えるにあたり、ゼミ生のみなさんはジャーナルを書き続け、そこから研究や制作の問いを発酵させたそうです。

今回の展示に限らず、ジャーナリングを書き続け、自分の思考や感覚を書き残し、記憶しやすくしたり、客観視しやすくしたりすることは、探究や制作にポジティブな影響があると考えられます。

書いたことがアーカイブされ、つながったり、離れたりしながら、小さな創造が生まれる。折に触れて、発酵しているジャーナルに向き合い、なんらかの企画や研究としてキュレーションする。

メディアの役割や、編集という営みも、このプロセスと共通するところが多いようい感じています。個人的には、毎日ブログを書くという行為も、ジャーナリング的な側面があると考えています。

ジャーナルをアーカイブし、発酵させた上で、キュレーションするというアプローチを個人で試し、集団のものに応用していくにはどうするかというのも最近の問です。

コミュニティ・アーカイブとメディアの役割について触れたブログでも、メディアのサイクルについて簡単に書いてみましたが、それを踏まえてジャーナルのあり方を考えてみるなら、以下のように更新できそうです。

  1. 「ジェネレーター」としてコミュニティに参加し、学習する

  2. ジャーナルとして記録し、アーカイブを残す(エスノグラフィも参考?)

  3. アーカイブを発酵させる(発酵のためにどう行動するか?)

  4. キュレーションして多様なコンテンツにする

  5. コンテンツを媒介に対話や学習を促す(1につなげる)

まだまだ、探索が必要な部分はありますが、上記のようなサイクルを回していく役割をメディアや編集として担いながら、経済的な価値をどう創り、伝えるかを試行錯誤していきたいと思います。


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モリジュンヤ
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