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コンテンツづくりの変数を捉えて成長のための課題を設定する

製造業においては、「QCD」と呼ばれる大事な要素が存在します。QCDとは、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の頭文字を並べたもの。

4年以上前ですが、ferretにこんな記事を書きました。メディア運営やコンテンツ開発も、製造に関するナレッジから学べることが多々あります。


コンテンツ開発の変数

QCDというわけではありませんが、コンテンツ開発のスキルを分解する際に以下のように分けられます。

  1. 質=Quality

  2. 速さ=Speed

  3. 量=Quantity

ライターとして仕事をしていこうとする際に、このうちのどこに課題を設定して磨くかが市場価値を高める上では重要です。

ライターは原稿料が主な収益源(※)になるので、時間をかけてこの3つの変数をバランスよく育てていくことが収益を上げるためにも大切なこと。

※原稿料以外の収入源の作り方もありますが、ここでは割愛

質、スピード、量についてそれぞれ考え方をまとめてみます。

コンテンツ開発の「質」をクリアする

3つの変数のうち、まず大事なのは「質」です。求められている基準をクリアする「質」を達成できなければ、仕事として対価を受け取ることはできません。(※「基準」はプロジェクトごと、コンテンツごとに異なり、これを把握できるようになることも仕事のうちです)

コンテンツ開発の「質」の構成要素は以下のように分解できます。

  • 前提知識の量

  • リサーチスキル

  • 企画力

  • 取材力

  • 撮影スキル

  • 執筆スキル

    • 基礎スキル

    • コンテンツのパターンごとの対応力(インタビュー、ダイアローグ、地の文、etc)

余談ですが、発注する側も人間なので、気持ちよくコミュニケーションできる相手に発注したいもの。そうすると、コミュニケーションスキルやピープルスキルといったポータブルスキルも大切です。

コンテンツの質と合わせてこれらの総合力でコンテンツの価値になります。

コンテンツ開発の「スピード」を上げる

コンテンツの質を満たすことができれば、次に「スピード」に着目します。一つのコンテンツを質を満たしてつくるのにかかる時間をどれだけ短縮できるか。

スピードを上げるためには、上記のようなコンテンツの質の構成要素を把握し、どこに課題があるのかを把握(=言語化)した上で、その工程にかかる時間を短縮できるように取り組みます。

同じコンテンツの質を達成できるとすれば、より短い時間で作り上げることができるほうが価値は高まります。ライターにとっても、時間あたりの付加価値が上がるので、スピードは重要。

コンテンツ開発の「量」を増やす

質をキープした上で、より素早くつくれるようになれば、あとは生産する量をどれだけ上げられるかが、課題になってきます。ライターを主な仕事とするのであれば、生産する総量も売上に関わってきます。

ただ、複数のコンテンツを抱えるとそれだけマインドシェアも必要になりますし、ひとつのコンテンツの制作時間を短くするのとはまた異なる生産性が必要になってきます。

どれだけの量のコンテンツを一定期間内に生産できるのかを把握し、質やスピードを低下させることなくどれだけ量を増やせるかに挑戦していきましょう。

自分のスキルを見極め、課題を設定する

質とスピード、量を全て一度に上げようとすると課題設定がブレ、改善も思うように進みません。

適切に課題を設定し、レベルアップのためのチャレンジをするのがいいでしょう。その考え方はこちらのエントリでも触れたCSバランスにも通じます。

コンテンツ開発の力は一朝一夕で上がるものではありません。繰り返す、反復という「イテレーション」が重要です。

イテレーションを回しながら、フィードバックを受けて成長していけるよう、日々を積み重ねていきましょう。


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