自分の「最高」を目指すための目標設定の考え方
年末年始にスポーツ心理学博士の布施 努さんの著書を読みました。目標設定についてや、自身の成長に関する考え方がかなりわかりやすくまとまっていたのでメモ。アスリートに関する話ですが、ほとんどそのまま仕事に当てはめられます。
自分がコントロールできるのは自分だけ。目標を立てるときは理想像と現在のギャップを明らかにし、何がどれだけ必要化を明確にしてやらなければならないことに取り組む縦型×逆算で。
横型比較思考で他者と比べながら、自分の不足部分を足し算しながらで目標を設定すると諦めやすい
①自分自身をしっかりと知る(セルフアウェアネス)②自分がコントロールできることを理解する③なりたい自分像を演じるの3ステップで苦手を乗り越える
自分の気持ちをコントロールできる領域が広がることを心理学的に「性格が成熟していく」という
目標を設定するときは、長期的になりたい理想の自分を大きな目標として設定し、そこに至るまでの小さな目標をたてる。
小さな目標をたてるときは、「最高目標」と「最低目標」のダブルゴールをたてる。その瞬間瞬間のパフォーマンスに目を向け、自分がコントロールできることと、できないことを分ける。最低目標は自分でコントロールできることで設定
目標設定の精度をさらに上げるためには「チャレンジ」と「スキル」のCSバランスを考慮する。簡単にはできないけれど、頑張ればギリギリ実現できるポイントに目標を設定できるように。
小さな目標、最低目標の達成を繰り返すなかで、「自己効力感(セルフ・エフィカシー)」が高い状態が育まれる。
ノートなどに記録して言語化することで再現性が高まり、同じようなパターンを乗り越えられるようになり、目標設定の習慣にもなる
なにかを手に入れたいから行動する「獲得型」のほうが、なにかを失いたいたくないから行動する「防御型」では同じことに挑んでいても結果に大きな違いがでる
目標を立て、理想の自分を目指す上では参考になる内容が盛りだくさんでした。「権内にあるもの」と「権外にあるもの」を見極めようというエピクテトスの話や、自分のなりたい姿を明確にして日々の習慣をつくっていこうというジェームズ・クリアの話を思い出しました。