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現代編集論

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編集の新しい可能性の探索における雑記。メディア論やコンテンツ論を中心に、広義の編集についての思索をまとめていきます。
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#メディア

音声というメディアで試したい3つのこと

やろうやろうと思いながら、なかなか着手できていなかったPodcastを、最近ようやくはじめました。 5回ほど配信してみて、少しずつ収録の仕方、収録時の話し方、音声編集の方法、配信などにも慣れてきました。 イベントで話したり、インタビューで話したりするのとはまた違いますが、これはなかなか面白いです。 元々、音声メディアをやりたいと考えていた理由は、大きく分けて3つあります。今回は、それぞれについて書いてみます。 テキストでは削られやすい余白や空気を共有したい 生煮えの

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起業家を取材するという仕事

inquireはいろんなメディアの運営に携わりますが、コミュニティをベースにしたメディアが多く、フィールドワークをしているような気持ちでコミュニティに溶け込みながら、その中での情報の媒介役を担っています。 媒介役となるために、そのコミュニティについて理解を深めて、同じ言語でコミュニケーションできるように土地勘を形成し、継続して取材をしていって変化を可視化し、共通する文脈を言語化したり、場の編集を通じてつながりを生み出したりと、いろんなことをやってきました。 これは会社化す

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メルカリマガジンに見る、アプリがメディアを運営することの価値

メルカリが新たに個人の好きなものを応援するライフスタイルWebマガジン「メルカリマガジン」を公開しました。 この動きに対して、メディアの可能性に関して考えることがあったので、メモ書き程度にまとめておこうと思います。「こんな可能性もあるかも」程度の話なので参考までに。 メルカリはオウンドメディアをいろいろ運営しているので、メディアをやること自体に驚きはないのですが、このメディアはちょっと興味深いです。 このメディアのリリースを見て思い出したのが、Sansanが運営するメデ

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「問い」を共有する記事をつくる

UNLEASHでは、新しい記事の書き方にいろいろとトライしてみています。 こちらは「SMOUT」という移住のプラットフォームが海外移住にも対応したというニュースを紹介するコラムです。 海外移住が当たり前になっていく中で、自らのアイデンティティはどこに帰属するのか、という疑問がここ数年頭の中をぐるぐる回っており、この記事の中ではその問いも一緒に共有しています。 実験的な取り組みではあるのですが、この記事をもとにNPO法人e-Education代表の三輪開人さんがブログを書

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「インターン」と「アルバイト」という言葉が持つ先入観

inquireではインターンを募集していて、説明会などもしていますが、大学3年生や4年生からの応募がほとんどです。 学生と話していて面白いのは、「インターン」という言葉を使うか、「アルバイト」という言葉を使うかで、印象に大きな差が生まれること。 インターンは、就活のタイミングで経験を増やすために行う活動というイメージで、アルバイトはお金のために時間を切り売りして働く活動というイメージのようです。 他の会社のことはわかりませんが、inquireでのインターンは有給で、主体

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inquireの編集者が大事にしたいスタンスをまとめました

良いコンテンツ、良いメディアを作るためには、関わっている人がモチベートされている状態である、とinquireでは考えています。 プロジェクトが増え、メンバーが増えていく中でも、同じようにコンテンツやメディアに関わる人がモチベーション高く活動できるようにしたい。 そのために、編集チームであるinquireが共通して大事にしていきたいことを整理しました。 コンテンツが作られる過程に合わせて、ライターさんから言ってもらって嬉しかったこと、ライターとして関わったときにされて嫌だ

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主体性ある読者と、ゆっくり関係を築くメディアに。桂大介さんと語るsoarが果たすべき役割

自分のSNSのタイムラインは、社会の縮図ではないんだよね 先日、友人とこんな会話をしました。 タイムライン上でよく目にする議題が、世間一般においても“ホットな話題”かというと、必ずしもそうではないということです。SNSでは興味関心の似た人たちをフォローするため、タイムラインは言わば自分が作り上げたマイワールド。にもかかわらず、それが社会のほんの一部であるという前提をときどき忘れてしまいます。 私たちのもとには日々たくさんの情報が流れてきます。 soarの記事を、必要と

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「問い」と「プロセス」をコンテンツ化する

インタビューメディア『カンバセーションズ』のリニューアルイベントにお邪魔してきた。会場には、久しぶりにお会いする人から、よく会う人まで様々な人が集まっていた。 立ち上がった当時から、僕は『カンバセーションズ』のコンセプトが好きだった。普段、インタビューをされている人たちが、インタビューする側に回る。話を聞いてみたい人に話を聞くメディア。 対談ともまた異なる組み合わせの面白さ、この人は何を聞きたいのだろうと想像する楽しさが、『カンバセーションズ』にはあった。 そんな『カン

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第1回:「組織の編集」と「編集の組織」

ライター、編集者、コンサルタント、事業パートナー、運営者として多様なメディアに携わってきた著者。連載初回は、「メディア」を取り巻く環境変化と、「編集と組織」に対する自身の問題意識を語る。 「メディア」に生じている変化「メディア」が出版社や放送局の特権だった時代は終わりを告げ、いまやあらゆる企業がメディア化し、自分たちの伝えたいことをコンテンツ化して発信するようになりました。 編集者という肩書きを使い始めて、もうそろそろ10年。私が経営する編集デザインファーム「inquir

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