現代編集論

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専門性のあるメディアで書くライターに必要な業界の「相場観」

専門性のあるメディアで書くライターに必要な業界の「相場観」

ブックライターの上阪 徹さんは『文章は「書く前」に8割決まる』の中で、こう書かれていました。 世間や会社など、文章を読む相手が、どのくらいの相場感覚を持っているか、それをできるだけ理解してから文章を書いたほうがいい。 文章を届けたいと思っている人たちには何が起きていて、何に関心があるのか。これを相場観と呼んでいて、文章を書く際はそういった感覚にアンテナを張る必要があります。変動するという意味でも、相場観という言葉はしっくりきます。 この相場観は、読者が異なるため当然媒体

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新たなコンテンツ開発手法の確立への試行錯誤

新たなコンテンツ開発手法の確立への試行錯誤

書籍「リモートチームでうまくいく」などを出版されているソフトウェア開発会社ソニックガーデンさんは、「納品のない受託開発」というコンセプトを提唱したことでも知られています。 納品のない受託開発について詳しくは、ソニックガーデンさんのサイトを観ていただけたらと思いますが、月額定額や仕様の変更や優先順位の変更に柔軟に対応するなど、「納品」によって発生していた構造的な課題を突破しようとアプローチされています。 デザインファームのroot代表の西村さんが伴走型のクライアントワークに

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伝える仕事をする人間として複雑さから逃げない

伝える仕事をする人間として複雑さから逃げない

情報自体が希少だった時代は終わり、情報は飽和してしまってそれ自体に価値はなくなっています。むしろ、ノイズを減らすために受け取る情報を減らす、コントロールするための手法などが流通するようになりました。 そんな状況において、メッセージを届けるために「ストーリー」の重要さが語られる場面も増えています。ストーリーの定義は、物語や筋書きですが、情報発信やマーケティングの文脈においては、人々の「共感」を得るための手段として語られています。 例えば、これまでに起きた出来事を伝えるエピソ

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起業家を取材するという仕事

起業家を取材するという仕事

inquireはいろんなメディアの運営に携わりますが、コミュニティをベースにしたメディアが多く、フィールドワークをしているような気持ちでコミュニティに溶け込みながら、その中での情報の媒介役を担っています。 媒介役となるために、そのコミュニティについて理解を深めて、同じ言語でコミュニケーションできるように土地勘を形成し、継続して取材をしていって変化を可視化し、共通する文脈を言語化したり、場の編集を通じてつながりを生み出したりと、いろんなことをやってきました。 これは会社化す

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経営における編集の可能性についての雑感

経営における編集の可能性についての雑感

先週の週末は、メルカリの西丸くんが主宰するインハウスエディターコミュニティのイベントにお邪魔しました。 西丸くんは以前、インクワイアが主催するイベントにも登壇してもらったこともあり、個人的にはその続編のような気持ちでのぞみました。イベントの中で話した内容を踏まえつつ、メモのようなものを書いておこうと思います。 「インハウスエディター」という言葉に着目し始めたのは、2018年の頃。当時はどんな仕事なのかについて少しでも解像度を高められたらと、ferretさんの連載の中でこん

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inquireは「編集」の価値を広げるリーディングカンパニーを目指します

inquireは「編集」の価値を広げるリーディングカンパニーを目指します

こんにちは、モリジュンヤです。2015年に個人会社としてスタートし、ギルド型組織としての実験を重ねてきたinquireも、今月で4年が経ちます。 会社とは面白いもので、続けている間にそのあり方を変容させてきています。フリーランスや副業といった形式で一緒に仕事をする業務委託の人は40名前後、社員という契約形態で関わる人は4名になりました。 最近は、改めてinquireがどこを目指すのかを考えています。コンテンツづくりのプロ集団として、「編プロ」と呼んでいただくこともあります

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ライティングとコーチングの境界線が面白そう

ライティングとコーチングの境界線が面白そう

inquireではこちらのnoteで書かせてもらったように、いろんな組織の編集パートナーとして情報発信のお手伝いをしています。 編集パートナーとしての仕事の中には、ライティングの代行をすることもあれば、インハウスで発信ができるようにと執筆のお手伝いをすることもあります。組織の中で発信できるようになることも大事です。 発信を外部に依存していて、何かしらの理由で依頼できなくなってしまったら、発信もできなくなってしまうわけですから。このあたりも長くなるので、以前ferretに寄

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inquireが「note pro」の編集パートナーになって目指すこと、あるいは業界の課題についての覚書

inquireが「note pro」の編集パートナーになって目指すこと、あるいは業界の課題についての覚書

ピースオブケイクが運営する企業のための情報発信プラットフォーム note pro の利用企業を支援する仕組み「 note pro 編集パートナー 」としてinquireも参加することになりました。 編集パートナーとは、note proを利用する企業を対象に、編集や制作の支援をする仕組み。企業が note pro を使ってメディア運営やコンテンツ制作をする際に、課題やニーズに合った編集プロダクションをピースオブケイクが紹介します。 最近では、ぐるなびが運営する「みんなのごは

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Webライターのキャリアアップを考える

Webライターのキャリアアップを考える

クリエイターのための総合情報サイト「CREATIVE VILLAGE(クリエイティブビレッジ)」にインタビューが掲載されました。 過去の仕事で何を考えてきたのか、継続して仕事を受けられるライターになるためにどうするべきか、という個人のキャリアについて話をさせていただきました。 自分だけの強みやテーマをどう作るか、それをどう周囲にわかるようにしていくか、「ライター」という仕事をどう拡張して市場価値を高めるか、など過去にブログで触れてきたような内容も改めてまとめていただいてい

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「ことば」で組織づくりや事業づくりを支援する

「ことば」で組織づくりや事業づくりを支援する

昨年、inquireと山本 郁也さんが代表を務めるデラシネとで連携して、企業のCIライティング、サービスのUXライティングを支援する「ことばのコンサルティング」をはじめました。 「ことばのコンサルティング」は、企業のビジョン・ミッション・バリューなど、企業の軸となるCI(コーポレートアイデンティティ)のライティング支援、Webサービスやその他プロダクトなどにおけるキャッチコピー、ボディコピー、ボタンのラベル、エラーメッセージなど、あらゆるテキストの設計をお手伝いするパッケー

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