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インクワイアのナレッジシェア

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インクワイアが活動を通じて学んだ知識を集約・共有し、「ナレッジシェア」を行うマガジン。
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#メディア

メディアとの関係性を育てる

事業やプロダクトを立ち上げたタイミングで、どうしたらメディアに取り上げてもらえるかという相談に乗ることがあります。仕事ではない範囲で、できるだけ力になれたらと思って、メディアの仕事をしてきた自分の経験から共有できる知見はお伝えしているのですが、おおよそ以下のようなことに集約されます。 メディア側には取り上げるタイミングや理由が必要で、取り上げてもらいたい側の論理だけではなく、相手の論理にも配慮すること。 メディアの文脈や領域を意識する。メディアの文脈と、事業やプロダクトの

メディアとデザインリサーチの掛け算

2023年5月27日に「SPREAD」をテーマに開催された「RESEARCH Conference 2023」の『デザイン・スルー・メディア』と題したセッションのレポートをinquire.jpに掲載しました。 メディアとリサーチの組み合わせについては以前から可能性を感じており、このセッション内で語られた考え方は共感しました。 メディアを用いることでリサーチに寄与できる部分は多々あると思います。それはアウトプットをつくるプロセスに光をあて、価値に変えるアプローチとも言えます

企業における知の編集

インクワイアは、自分たちでメディアをつくって運営する活動と、企業のニーズに合わせてオウンドメディアの設計や立ち上げ、運営伴走を仕事にしています。 メディアは継続して運営し、改善を重ねていくことが重要なのですが、そのためには重要なポイントに集中できるよう、体制やワークフロー、ガイドラインなど、様々な要素の整理が大切になります。 継続のために最も重要なのが、発信するためのネタな尽きないこと。自社の実践からの学びや、手がけたリリースの背景、業界や産業の未来に対する見通しなど、様

インクワイアで編集の可能性を探究する「editorial studies」を始めます

インクワイアにて、広がり続けるメディアや編集の可能性を探究し、その担い手として未来の創造に貢献する。そのためのヒントを探るオンラインイベント「editorial studies」を開催することになりました。 個人や法人のメディア化を筆頭に、メディアを取り巻く環境はここ数年でより大きく変化しています。そのなかで、情報や知識を媒介する「編集」が果たす役割は、一層大きくなっていくはず。 企業の中でも経営、事業、組織への貢献が求められるなど、これまでにないほどメディアや編集の射程

会社のドキュメンタリーと映像社内報

「ドキュメント」は記録や文献という意味であり、「ドキュメンタリー」は、事実の記録に基づいた表現物を指します。Netflixで配信されるドキュメンタリー作品を見ていると、表現方法についての更新も進んでいるようです。 個人的には、ドキュメンタリーの活用先についての可能性も関心があります。事実の記録に基づいて、表現を行うという点では会社の情報発信にも活かせるポイントがあるのではないか、と思うのです。 年末に、ヌーラボの橋本さんがこんなツイートをされていました。スマートフォンで映

「問い」を共有する記事をつくる

UNLEASHでは、新しい記事の書き方にいろいろとトライしてみています。 こちらは「SMOUT」という移住のプラットフォームが海外移住にも対応したというニュースを紹介するコラムです。 海外移住が当たり前になっていく中で、自らのアイデンティティはどこに帰属するのか、という疑問がここ数年頭の中をぐるぐる回っており、この記事の中ではその問いも一緒に共有しています。 実験的な取り組みではあるのですが、この記事をもとにNPO法人e-Education代表の三輪開人さんがブログを書

メルカリマガジンに見る、アプリがメディアを運営することの価値

メルカリが新たに個人の好きなものを応援するライフスタイルWebマガジン「メルカリマガジン」を公開しました。 この動きに対して、メディアの可能性に関して考えることがあったので、メモ書き程度にまとめておこうと思います。「こんな可能性もあるかも」程度の話なので参考までに。 メルカリはオウンドメディアをいろいろ運営しているので、メディアをやること自体に驚きはないのですが、このメディアはちょっと興味深いです。 このメディアのリリースを見て思い出したのが、Sansanが運営するメデ

音声というメディアで試したい3つのこと

やろうやろうと思いながら、なかなか着手できていなかったPodcastを、最近ようやくはじめました。 5回ほど配信してみて、少しずつ収録の仕方、収録時の話し方、音声編集の方法、配信などにも慣れてきました。 イベントで話したり、インタビューで話したりするのとはまた違いますが、これはなかなか面白いです。 元々、音声メディアをやりたいと考えていた理由は、大きく分けて3つあります。今回は、それぞれについて書いてみます。 テキストでは削られやすい余白や空気を共有したい 生煮えの

特定多数向けのメディアと、資産としてのコンテンツ

インクワイアでは、さまざまなメディアに関わっていますが、一貫しているのが「コミュニティメディア」とも言えるサイズだということ。これは会社を創業する前、自分がフリーランスだった頃から変わっていません。 メディアとコミュニティ小林弘人さんは著書『新世紀メディア論』において、メディアビジネスの未来について語るなかで、コミュニティ創出の重要性について触れていました。元々、雑誌やラジオといったメディアはコミュニティとセットで存在していましたが、インターネットの浸透やSNSの普及によっ

メディアを通じたインパクト創出

先日、テクノロジーによる知の出会いで社会課題を解決する次世代メディア「esse-sense」を運営する株式会社エッセンスが資金調達を発表していました。 エッセンスは、既にある未来の可能性を実現するNPO、ミラツクの経営を通じてソーシャルイノベーションの創出にずっと取り組んできた西村さんによる新しい挑戦です。 今回の資金調達において、「ゼブラ経営の社会実装」を進めるZebras and Companyも参加しており、その出資に合わせた対談記事づくりをお手伝いしました。 詳

メディアについて相談を受けて考えたこと

今週は会議でメンバーからメディアに関する以下の質問を受けました。一つひとつ取り上げながら、メディアに関する考え方や社会背景、どのような考えをもって運営に臨むと良いかなど、他の質問にもつなげて回答していきました。 ・そもそもメディア、編集とはなにか ・メディアとしての目標の持ち方はどう考えるか ・編集部の目指す姿とはどのようなものか ・編集長と編集部スタッフのそれぞれの役割 ・個々の編集部スタッフは何を学び考えるべきか 本当はこのエントリ内でもそれぞれまとめて記載できるとい

「コミュニティ・アーカイブ」とメディアの役割

今年の3月、せんだいメディアテークの展示「星空と路 —3がつ11にちをわすれないために—」を訪れました。主催は、「3がつ11にちをわすれないためにセンター(略称:わすれン!)」。 東日本大震災による甚大な影響に対し、ともに向き合い考え、復興への長い道のりを歩きだすために立ち上がった同センターでは、市民、専門家、スタッフが協働し、震災とその復旧・復興のプロセスを独自に記録・発信し、寄せられた映像、写真、音声、テキストを「震災の記録・市民協働アーカイブ」として保存しています。