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コンテンツ感想ログ

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本、映画、アニメ、マンガなどの覚書。体験したもののメモのようなものです。
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#読書

『本を読めなくなった人のための読書論』

読んだ感想本を読むのにも調子がある。調子の良いとき、悪いとき、悪いときに無理に読もうとしてもなかなかページをめくる手が重たい。振り返ると2019年は、読書の調子が悪かった。 理由はいろいろあるけれど、要因の一つには単に知識のインプットとして読書を捉える動きが自身の中で強くなっていたのだと思う。読書がもたらす効用はそれだけではないはずだ。 言葉を味わい、著者と対話し、自身の感情に向き合う。新たな知識にふれる以外の価値が読書にはある。そんなことを再確認できた。 どんな本

『実務でつかむ! ティール組織 "成果も人も大切にする"次世代型組織へのアプローチ』

どんな本?次世代組織のあり方を示したことで話題となった『ティール組織』。概念的な話も多く、海外の事例がほとんどだったため、なかなか日本人にはつかみにくい部分もあった。 本書では、ティール組織の実務的な解説や、ティール組織に向かう前段階である「プレティール」という状態の提唱、日本での取り組みなどが具体的に紹介されている。 著者がホラクラシー認定ファシリテーターでもあるため、ティール組織の一つの形態ともされるホラクラシーについての解説もある。 読んだ理由『ティール組織』

『管理しない会社がうまくいくワケ』

どんな本?名著『自分の小さな「箱」から脱出する方法』の著者アービンジャー・インスティチュートによる新刊。よりビジネスに特化した内容となっており、会社や組織にフォーカスした内容。 一貫して、内向きの思考にならず、外向きの思考をすることで業績を上げていけるようにマインドセットを変えよう、ということが書かれている。 外向きのマインドセットとは、相手のニーズに心を向け満たす、個人の利益より全体の利益を意識する、相手の成功ためになることをするといった内容。 読んだ理由『自分の

『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』

どんな本?メガネチェーン「オンデーズ」の再生エピソードを原作にした小説。 当時、30歳で売上20億円、負債14億円のメガネ屋を買収し、見事に復活させた田中社長の奮闘の様子が描かれた作品。ほぼ実話(だと思われる)ストーリーが続き、ビジネス的な面白さと読み物的な面白さを備えている。 ビジネステーマの編集や執筆に携わる人間としては、こういうアプローチも成立するのか、と大変参考になった。 なんで読んだ?以前、メガネのメディアの編集仕事をしていたときに、オンデーズという名前は

『やらないこと戦略 最大限にクリエイティビティを上げる時間管理術』

どんな本「やること」よりも「やらないこと」を明確にすれば、「すぐやること」がわかり、仕事の質が最高にアップする、という考えのもと、どちらかというとクリエイティブワークをしている人向けに「やらないこと」を整理していくための考え方を紹介している本。 前半あたりに「やらないこと」を整理するための方法がまとまってる。ルーティンを設定したり、自分の人生で何を成したいかを考えて現時点でのやらなくても良いことを精査する方法とか。 読んだ理由やることよりも、やらないことを決めたほうが

『センスのいらない経営』

どんな本?創業から2年半で上場したGunosy創業者の福島 良典さんによる著書。テクノロジーを正しく理解し、「数字」や「データ」をどう経営に組み込んでいくのかについて紹介された本。 経験や直感といった、これまでは経験者や年長者に一日の長があったものが、データを活用することで代替可能になる未来を示唆している。 なんで読んだの?最近、新しい挑戦のために新会社の代表となった福島さんがこのタイミングで何を本を通じて世に伝えようとしたのかに関心があった。 テクノロジーにできる

『生きるように働く』

どんな本?生きるように働く人のための求人サイト「日本仕事百貨」を立ち上げたナカムラケンタさんの著書。 仕事百貨の歴史を振り返りながら、その時々で出会った人たちへのインタビューを掲載しながら「はたらく」とは何かを紐解いている。 語りかけるような口調が心地よい。 読んだ理由大学時代に『東京仕事百貨(当時はまだ「東京」だった)』がリリースしたときは衝撃だった。就職するということに対して、漠然と抱いていた気持ちを晴らしてくれるような気がした。 「ああ、仕事と生きるを無理に

読んだ本をメモするマガジンを始めます

最近、本を読むペースが上がってきて、読んだ本のメモをどこかに記録しておきたいなと思ったので、noteにマガジンをつくることにしました。 継続することを重視するために、書評といった形式というよりは簡単な読書メモのような形で更新していきたいと思います。 経営やビジネス、テクノロジー、文章、社会や経済などの本が中心になるかと思います。