価値ある建物を長く保つ
愛知県犬山市にある明治建築を保存展示する野外博物館・テーマパーク「博物館明治村」に行ってきました。地元では有名なスポットなのですが、なかなか行く機会がなく、大人になって初めて行けました。
当日はあいにくの雨。ちょうど『文豪ストレイドッグス』とのコラボイベントを開催中でした。文豪ストレイドッグスは、アニメを途中まで視聴して止まっているので視聴を再開しないと…。
明治村について事前にほとんど情報をインプットせずに行ったのですが、重要文化財や国の登録有形文化財などを移築して修復・保存を行っており、明治時代の建築が多々ありました。
明治時代の貴重な建造物や街並みが復元されている事などから、映像作品のロケに使われることも多いようです。個人的には『ゴールデンカムイ』の聖地にもなっていたことでテンションが上がりましたね…。
明治村が開園したのは、1965年3月18日。戦後の急速な経済成長のなかで失われつつあった明治時代の建築物のうち、歴史的にも文化芸術的にも価値があるものを保ちたいとの意見で一致した博物館明治村初代館長と、名古屋鉄道の会長が、そのための財団設立を構想したのが「明治村」の発端だそうです。
最近は、あちこちで大規模開発などが行われていて、町並みがガラッと変わることも珍しくありません。どんどんかつての街並みや建造物が失われているなかで、明治村のような活動を始め、続けている人たちへの尊敬の念を抱きました。
先日、ブログに書いたD&DEPARTMENTによる「デザイン」を名乗らない新しい“ロングライフデザイン”の提言である「ロングライフプロジェクト」と規模や時間軸は違えど、共通して参考にしていきたい姿勢があるように感じます。
少し前には愛知県の「ジブリパーク」にも行きました。こちらはまた違ったメッセージが込められた場所ですが、明治村と合わせて土地を大きく使えるからこそできる表現や体験もあるなぁということを感じました。