ジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」に行ってきました
2022年11月1日、愛知県の愛・地球博記念公園に誕生したスタジオジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」に行ってきました。
この公園は、愛知青少年公園の敷地を利用して開催された「2005年日本国際博覧会(愛知万博/愛・地球博)」の長久手会場の跡地に開設されたもの。
大元になった愛知青少年公園は、1970年11月1日のジブリパーク開業予定日と同じ日に愛知県が集団就職で増えた勤労青少年の健全育成を目的に、明治100年を記念して開いたものでした。
時代と共にかたちを変えてきた公園が、「ジブリパーク」というエリアを設けることで、県内外、国内外からの来園者に楽しんでもらえる場所になっていこうという変化した姿というわけですね。
愛知県がジブリパークを整備し、ジブリ社と中日新聞社が共同出資して設立した会社、株式会社ジブリパークが管理運営を担うという体制で運営されています(愛知県には、「ジブリパーク推進課」という部署もあるようです)。
ジブリパークになる前、愛知万博において最も人気のあったパビリオンの一つが「サツキとメイの家」でした。「サツキとメイの家」の付近は、「どんどこ森」というエリアになり、この他「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「魔女の谷」の合計5つのエリアが設けられています。
エリアは段階的に開設されており、2024年3月16日に最新のエリアである「魔女の谷」がオープンしました。行くタイミングを掴みかねていたのですが、魔女の谷もできたことだし、行ってみようということで足を運びました(とはいえ、少しオープンから日は空いてしまいましたが)。
今回、訪れたのは「ジブリの大倉庫」「もののけの里」「魔女の谷」の3つのエリア。
「魔女の谷」は、『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』といった魔女にまつわる作品をイメージしたエリア。お店や町並みなども楽しめるものが色々と詰まっていました。魔女関連作品の履修がいまいちだったので、なかなか作品と照らし合わせて楽しむことができなかったのですが、それでも「おお〜」とはなったので、ジブリ好きな方であれば楽しめると思います。
「ジブリの大倉庫」は、三鷹の森ジブリ美術館の企画展示や、国内外の展覧会で展示した制作物・造形物を保管している公開倉庫や、企画展示、短編アニメーションを上映する映像展示室オリヲン座などがあるエリア。町並みのような空間が広がっている場所もあるのですが、特定の作品というわけではなく、それでいてジブリっぽさを感じる不思議な空間でもありました。
「もののけの里」は、『もののけ姫』に登場する里山的な風景をイメージしたエリア。タタラ場をモチーフにした体験学習施設「タタラ場」、乙事主をモチーフにした滑り台、タタリ神をモチーフにしたオブジェなどがありました。ちょっと期待していたものとは違ったエリアでした。リアルなもののけの感じを期待していたのですが、モチーフが多くて肩透かしな感じ。とはいえ、あの雰囲気をリアルで表現しても子どもたちは楽しくないと思うので、納得。作品序盤で登場する「物見やぐら」が一番テンション上がりました。
今回は、「どんどこ森」「青春の丘」の2つのエリアは回れなかったので、また折を見て訪れたいと思います。冒頭でも触れたとおり、愛・地球博記念公園の中にジブリパークの各エリアが点在しているような形になっているので、公園に遊びに来ている人たちも大勢いました。個人的には、その感じも時間がゆっくり流れているような感じがしてよかったですね。
ジブリが好きという方は機会があればぜひ一度、とお伝えしたいところですが、チケットの仕組みがなかなか複雑になっているので、事前に調べた上で購入することをおすすめします。また、すべてのエリアを回ろうとすると、そこそこ時間がかかるので、全部見たいよという方は移動プランを立てておく必要があるかもしれません。
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