最近、読んだ書籍のなかで登場していて知ったのが「ライフスタイル起業家（Lifestyle Entrepreneur）」という概念です（読んだのはこちらのエントリでも触れている『アナーキー経営学』）。

ライフスタイル起業家について軽く調べてみたところ、多摩大学の野坂 美穂さんの論文にたどり着きました。こちらの内容が非常に興味深く、いくつか気になったフレーズをピックアップしながらメモしておこうと思います。

ライフスタイル起業家は、ライフスタイル領域での起業家のことかと思いきや、そうではなく、従来の「経済的動機を志向する」起業家に対置して、「経済的動機を優先しない」起業家のことを指すそうです。

ライフスタイル起業家は、「自身のライフスタイルを最優先とし、生きていくために必要な収入を維持しながらも、金銭的利益の追求は二の次とする」という傾向があるとされます。

こうした起業家が経営する会社は「ライフスタイル企業」と呼ばれ、「経営者が楽しみながら、あるいは心地よさを感じながら、適切な収入を得るために設立された企業」と呼ばれます。

たしかに小さい規模で起業している知人や友人、フリーランスから法人成りしたような人の中には、こうした傾向がいるように感じます。こちらのエントリで触れた「スモールビジネス」にカテゴライズされるもののなかには、「ライフスタイル企業」といえるものもありそうです。

「起業家」のあり方を表現する言葉はいろいろとありますが、「ライフスタイル起業家」という概念も非常に興味深いですね。他の起業家のあり方と合わせて、マッピングしてみたら面白そう。