マガジンのカバー画像

現代編集論

158
編集の新しい可能性を深化、探索における思索をまとめていきます。
運営しているクリエイター

#メディアビジネス

「メディア・スタートアップ」を学ぶ

メディアをつくり、運営するためには、様々な知識や経験が必要になります。とても刺激的で、創造的な営みですが、イチからスタートアップとして始めるうえで必要な経験を積める機会は多くありません。メディアをつくろうとしている人は、いい機会があれば是非積極的に参加してみるのがいいと考えています。 同志社大学で開講される、学生の起業を促すメディア・スタートアップは、自分が学生で受講資格があればぜひ受けたかった講座。同志社大学商学部が同志社東京メディアクローバー会と連携し、新メディアのビジ

想いを持ったメディアが持続する生態系をつくりたい

私が代表を務めるインクワイアでは、さまざまな「メディア」にカテゴライズされる仕事をしています。その仕事を大きく分類すると以下のようになります。 自社メディア事業 事業会社のメディア支援 メディアのビジネスモデルも多様化しており、多様な事業を営む企業がなにかしらの形でメディアを運営するようになっています。この両方に関わることでメディアと事業に対する知見を蓄積していこうと取り組んでいます。 メディアは、持続することが前提の取り組みです。一時的な活動で効果がないわけではあり

メディアの継続と継承

「人に変化を、世界に想像力を」をミッションに掲げるメディアカンパニーCINRA, Inc.が代表を交代し、株式を株式会社WOWOWコミュニケーションズに譲渡することが発表されました。同社の次の挑戦を心から応援します。 CINRAさんとは規模は大いに違えど、自分もメディアを運営する人間として、メディアやクリエイティブを生業とする会社を経営する人間として、今回のニュースはいろいろと考えることがありました。 メディアは継続することで価値が生まれますが、継続させることは非常に困難

テキストメディアの苦境を乗り越えるために:狭く、深く、質を求める

メディア運営を重ねるなかで、2023年はいろいろと変化がありました。「想いを持ったメディアを持続的なものにしたい」というのが個人のテーマでもあり、簡単に現状と来年に向けての所感をまとめておこうと思います。 今年も閉鎖するメディアがいくつか2022年3月にTechCrunch Japan、エンガジェット日本版が終了するという知らせは界隈では大きな話題となりました。 今年に入ってもいくつかのメディアの運営終了が発表されました。今月では、サイゾーが運営する「wezzy」の更新終