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現代編集論

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編集の新しい可能性を深化、探索における思索をまとめていきます。
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#コンテンツ

コンテンツづくりを始める前に「コンテンツブリーフ」で要件を定義する

オウンドメディアを運営する、採用コンテンツをつくる、事例コンテンツをつくるなど、企業にとってコンテンツをつくるニーズは多々あります。 コンテンツは多くの人が見たことがあり、「コンテンツをつくろう!」とすると、イメージができているように思いやすいもの。 一方で、複数の関係者とともにコンテンツづくりを進めていく際には、コンテンツをつくる上での様々な条件を確認することが欠かせません。 例えば、広告やマーケティングなどでは制作物を作成する前に「クリエイティブブリーフ(Creat

コンテンツづくりにおける品質・コスト・納期の「QCD」を考える

コンテンツメイキングでは、より良いコンテンツを、納得できる単価で、希望する納期までに届けることが求められます。これらの要素は、相互に関係して成り立っています。 製造業では、これらのバランスを考えることをQuality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の頭文字をとって「QCD」と表現されます。これらをすべて達成することは難しく、コンテンツをつくる際はこれらのバランスや優先順位を考えながら取り組む必要があります。 例えば、Quality(品質)を優先すると

動画や音声の時代における「書く」の価値

プラットフォームも増え、テクノロジーの発達で動画や音声を制作するハードルが下がったこともあり、動画や音声のコンテンツニーズは上がっています。 文字のコンテンツは、動画や音声と比べて受け取る側の能動的な行動がより求められるため、人のアテンションを奪い合っていたり、可処分時間が減っていくなか、相対的に不利な状態にあります。 生成AIの進歩もあり、テキストのメディアで仕事をしてきた人は、仕事に対する不安を抱えることも多いのではないかと思います。とはいえ、生存の可能性も大いに残さ

コンテンツづくりの変数を捉えて成長のための課題を設定する

製造業においては、「QCD」と呼ばれる大事な要素が存在します。QCDとは、Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の頭文字を並べたもの。 4年以上前ですが、ferretにこんな記事を書きました。メディア運営やコンテンツ開発も、製造に関するナレッジから学べることが多々あります。 コンテンツ開発の変数QCDというわけではありませんが、コンテンツ開発のスキルを分解する際に以下のように分けられます。 質=Quality 速さ=Speed 量=Qu

BtoB領域のライターに向いているのはこんな人

「ライター」と一口に言っても、そのスタイルは様々です。得意な文章の型や専門とするテーマをかけ合わせていくだけでも、かなり多様になっていきます。 色々なライターが存在する中で、B2B領域で活動するライターの数はかなり少ない状況です。「ライターになりたい」という相談をいただくことも多いですが、B2B領域に関心を持つ人は少ない。 B2Bにおけるコンテンツづくりは専門性やビジネスリテラシーが必要なことも多く、ライターであれば問題なく対応できるわけではありません。このテーマに関心を