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暮らしが仕事、仕事が暮らし。

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日々の仕事や暮らしのことを綴る日記のようなブログです。 マガジンタイトルは、陶工・河井寬次郎の言葉より。
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2019年2月の記事一覧

自分と周囲の評価のバランス

自分の提供できる価値と相手が求めている価値に差がないほうが仕事はうまくいくと思う。差をなくすためには、自己評価と他者評価のギャップを小さくする必要がある。期待値コントロール、なんて言われることもある。 期待通りの仕事は素晴らしい。お互いにとって、悪いことはない。ただ、期待通りの仕事だけをしていても成長はしにくい。少し、期待値にギャップがあるほうが変化は生まれる。 ギャップが自己評価の高さによって生じている場合はやっかいだ。高い自己評価によるアウトプットが、他者の期待に応え

実践とフィードバック

今日はある企業の内定者たちの半年の活動の報告会にお邪魔した。仕事の経験がないながらも、半年ほどで大きく変化していて驚いた。 話を聞いていると、急成長を支えたのは「実践」と「フィードバック」のサイクルを小さく回数多く回したこと。 知識をインプットしただけでは人は成長しない。実践してみて、初めてわかることも多い。大事なのは、実践に対してフィードバックをもらうことだ。 経験者がいれば経験者にフィードバックをもらい、フィードバックを活かしてまた実践する。フィードバックをもらう。

ウェルビーイングに生きられる人を増やす「情報のセーフティネット」づくりを目指して

本日で32歳になりました。 31歳の1年では、inquireは人数も増え、『UNLEASH』や『sentence』のリニューアルを行い、IDENTITYも『IDENTITY名古屋』のリニューアルや『cocorone』のウェブ版ローンチ、コミュニティスペースMINGLEや「美濃加茂茶舗」のオープンなど、色々と動きがありました。 UNLEASHのリニューアルは、特に印象深いものになっています。これまで経験してきたことを掛け合わせて、自分が心からやりたいと思いつつ、社会にとって

熱量は伝播する

熱量は人に伝わる。 記事でも、写真でも、映像でも、プレゼンでも、なんでも。だから、人に何かを伝えるときはできるだけ熱量を込めたほうがいい。何か、自分のやりたいことに共感してもらう際は、特に。 今週末は、縁あって地域資源を生かした起業による移住を応援する「ドチャベン」(=土着ベンチャー)プログラムのピッチイベントで審査員を務めた。10分間のピッチを聞いて、事業プランに対して質問をした上で、審査を行う。 過去、審査の経験は多くないけれど、事業に関しての質問は起業家の取材時に

行為と関係

ここ最近、「行為」と「関係」はどちらが先か、という話をすることが多かった。会社のオフサイトの準備をしている際に妻とこの話になり、オフサイトの中でもメンバーにこの話をした。 「おはよう」と言うから関係が生まれるのか、関係があるから「おはよう」という挨拶をするのか。一緒にご飯を食べるから関係が生まれるのか、関係があるからご飯を共に食べるのか。 「鶏が先か、卵が先か」のような話かもしれないが、どちらを重視するかで関係づくりの軸が変わってくる。僕は「行為」から関係が生まれると考え

親しい人たちと共同で暮らす

先日、打ち合わせ相手がコレクティブハウジングに住んでいるという話になった。 「コレクティブハウス(collective house)」とは、スウェーデン、デンマーク、オランダなどで生まれた仲間や親しい人々が、生活を共同で行うライフスタイル。この住居形態をコレクティブハウジングと呼ぶ。 日本でも少ないけれどいくつか事例があって、以前から気になっていた。いつかは住みたいな、と思ってはいたのだけれど、偶然知り合った人が住んでると聞いてその想いが蘇ってきた。 大学を

交換と贈与のモードを併用する

「ギブアンドテイクが大事」なんて言葉はあちこちで耳にする。改めて言われるまでもないって感じる人も多いかも知れないけれど、案外これが忘れられているケースも多い。 採用面接をしていたりすると「ここなら成長できると思った」「こういうことに関心があるから応募した」といった話をしていただく機会が多い。それはとてもありがたいのだけど、採用する以上会社側にも利点がないと良いマッチングは成立しない。何かをもらう対価として自分は何を提供できるのか、は常に考えておきたい。 これは「交換」の考

早朝の思索

ふと目がさめる。 枕元のiPhoneで時間を確認すると、まだ5時前。この時期だとまだ日が登る前だ。どうりで暗い。 「まだ起きるような時間じゃない」そう思い、もう一度眠ろうとする。だが、なかなか意識は途切れてくれない。日頃、眠りたくても眠れない時間は多いのに、なんともったいないことか。 仕方ないな、と眠ってくれない脳を働かせることにして暇をつぶす。それにしても、寝ようとしているのに寝付けないなんて、一体いつぶりだろう。 もしかしたら、昼間に半年ぶりに口にしたコーヒ

時間をかけて好きになる仕事もある

僕は就職活動の最初は銀行員になろうと思っていた。21歳ごろのことだから、今より約10年前だ。当時の自分は文章を書く仕事をするなんて露にも思ってなかったし、ましてや会社を立ち上げているなんて思っていなかった。まったく、人生はどうなるかわからない。 今のような仕事をしているとよく聞かれるのが「文章を書くのは元々好きだったのか」という質問だ。僕は作文が嫌いだったし、国語は苦手だったし、大学受験は小論文のないところを選んだ。文章は全く好きじゃなかった。何かしらのスキルを持った仕事に

自分の「休ませ方」を知る

inquireでは月イチで面談をしている。inquireでの仕事の振り返りから、次月の目標設定、他の仕事の様子やプライベートな相談まで、ざっくばらんに話す。 タスクマネジメントやタイムマネジメントについての話もするのだけれど、どうしたら自分を休ませられるかについて話すことが多い。みんな、つい仕事をしすぎてしまったり、切り替えができなかったりする。 「カームカンパニー」についてのエントリでも少し触れたけれど、安定して長くパフォーマンスを発揮するためには、休むことや楽しむこと