書籍『メタフィジカルデザイン つくりながら哲学する』
問いとアイデアの総合商社、セオ商事の代表であり、哲学カルチャーマガジン『ニューQ』編集長の瀬尾浩二郎さんの著書『メタフィジカルデザイン つくりながら哲学する』を読みました。
書籍のタイトルにもなっている「メタフィジカルデザイン」とは、ニューQで提唱してきたデザインと哲学を横断する試みのこと。本書では、その概念に至るまでの過程を丁寧に説明されていた印象です。
瀬尾さんは、哲学するための手法として「問い」と「概念工学」の2つを紹介しています。手法の解説に加え、実際にワークを行った内容を書き起こしも掲載されていて、参考になります。
特に「概念を評価し、改訂し、実装する」哲学的手法である「概念工学」は、個人的には非常に興味深く、日々の実践に取り入れることもできそうでした。
たとえば、問いを立てながら会社のなかで大切な概念を洗い出し、概念に対して哲学対話を重ねて、その概念の分析や評価を行っていき、その結果を踏まえてコンセプトなどとしてまとめるなど。
概念工学以外にも、問いを立てる場、哲学対話を行う場は、自分が関わっている会社やプロジェクトでも開いていきたいと考えていて、本書の内容をヒントにいろいろと試してみたいですね。
以前、ブログでも少し触れた「Critical Making」と重なる点もありそうなので、うまく咀嚼しながら実践していき、自分も「つくりながら哲学」していきたいと思います。
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