コンテンツのストックとフロー
コンテンツを分類する考え方はいくつかあり、それらの考え方を切り替えながら、コンテンツの検討に役立てます。コンテンツを考える際によく用いる考え方が、「フロー」と「ストック」に分類するというもの。
たとえば、フローはトレンドのレビュー記事、最新ニュースの解説、イベントのライブ実況など。ストックは、ハウツー記事、ベストプラクティス、FAQなどがコンテンツの種類としては該当すると考えられます。
フロー型コンテンツは、リアルタイム性や時事性が強いコンテンツです。トレンドやニュース、SNSでの投稿など、短期間での関心を集めることを目指しますが、時間が経つとその価値や注目度が低下しやすい特徴があります。
フロー型コンテンツには、読者との「コミュニケーション」を行い、関係をメンテナンスするという側面もあります。クラシコムの青木さんが数年前にブログで触れていた内容が参考になります。
関係を資産として捉え、それを育むためにコンテンツをつくるフローに対し、ストック型コンテンツはコンテンツ自体を資産と捉える傾向にあります。
ストック型コンテンツは、ユーザーが長期間にわたってアクセスし続けることができる、普遍的なテーマや情報を提供することを重視し、教育的な資料などがこれに該当します。
ストック型コンテンツは耐用年数が高いがゆえに、制作に時間もかかりますが、うまく活用できれば長く価値につながるものにもなります。インクワイアが運営するメディア『designing』において目指しているのはこの方向性です。
ストックのコンテンツは、上記のような資産として捉えるという観点の他、過去に掲載したnoteのようにナレッジやアーカイブなどとも通じるところがあります。
このように、コンテンツにはフローとストックに分類でき、それぞれの特徴があります。目的によって適しているコンテンツの形式は異なるので、コンテンツをつくる際は、ぜひ参考にしてみてください。