小さなメディアたちの持続可能性と文化の多様性
文化の多様性に関するユネスコ世界宣言には、このように記されています。こうした文化の多様性をもたらすために必要な要素は多々ありますが、そのうちのひとつに、小さなメディアがあると考えています。
様々な文化ごとに、その存在に光を当て、存在を可視化する存在としてのメディアが必要です。もちろん、マスメディアが担うべき役割もありますが、広くカバーするマスメディアでは、どうしても一つひとつの文化を取り上げる際の掘り下げ具合や取り上げる頻度が少なくなってしまいます。
たとえ小さくとも、文化に光を当て、可視化する役割を担う小さなメディアたちが持続できること。そうしたメディア群があることで、こぼれ落ちてしまいそうな文化も掬い上げていく。これを実現するための仕組みや土台を作っていくことができれば、それは社会における文化の多様性の担保にもつながっていくはずだ、と考えています。
それぞれの文化に関心を持ち、それを伝えようとする人は必ずいます。そうした活動を持続するための課題は、経済的な面。ひとつの可能性として、メディアのテーマに適した事業を開発する力を磨くことについては先日noteにも書きました。
このあたりの考え方やアプローチについては、先日参加した「ポスト成長型の起業」という観点も参考にできるものがありそうです。
生み出した利益を関係者に分配しないという意味での非営利でのメディア運営については、これまでにもいくつかの実践を重ねてきましたが、ここも実践方法をまとめていきたいところ。
社会全体において、大きく成長するわけではないメディアの価値をどのように捉え、説明可能にするか。このテーマについては、引き続き考えていきたいと思います。
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