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スローな経営の実践

ソーシャルイノベーション実現のために創造的な対話の場作りを行う株式会社フューチャーセッションズの創設や、渋谷区に関わる企業・行政・NPO横断のイノベーションプロジェクト「渋谷をつなげる30人」を立ち上げた野村さんが現在取り組んでいるのが「スロー・イノベーション」です。

Slow Innovation:FastからSlowへ

スローフード運動のように、プロセスを大切にし、人と人との関係性をつくり、小さな変化がさざ波のように社会を進化させていくことを志向するスロー・イノベーション。上記の図で示されたような変化は、スローイノベーションというまとめ方ではなかったとしても、様々なドメインで起き始めています。

スロー・イノベーションの創出を担う経営も、スローであったほうがいいはず。野村さんが最近書かれていたnoteでも、スローな経営についての言及がありました。そこで記載されていたのがファストとスローの対比。

  • ファスト:ゴールを決めて、そこに向かって最短距離で到達しようとするアプローチ

  • スロー;自分自身の心の声、周りの人の心の声に耳を傾け、結果よりもつながりの質やプロセスを大切にすることで、長期的成果を得ようとするアプローチ

こうしたスローな要素は、ティール組織やソース原理をはじめ、進化型組織について語られる際に登場する要素たちでもあります。スローな経営については、以前書いていた「カームカンパニー」で触れられている点にもいくつか類似性がありそう。

自身が代表を務めているインクワイアでも、掲げている理念はスローではありながら、実際の経営ではファストに寄ってしまうというパラドックスを抱えていました。

最近、じっくりと未来を考え、地道に取り組める状況になってきたので、改めてスローな経営をどう実践するかという点について考えていきたいと思います。

他にも、これからの経営や事業、組織を考える上での参考になるフレームはいろいろあるので、一度それぞれのつながりも含めて整理してみたい。

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モリジュンヤ
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