穏やかな会社「カームカンパニー」というコンセプト
『小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード』や『強いチームはオフィスを捨てる』など、時代の先を行くコンセプトを提唱してきたユニークな会社Basecamp。僕は彼らが提唱するコンセプトに惹かれてきた。
同社はプロジェクト管理ツールを開発しており、50人ほどの規模で世界に10万社以上が利用するプロダクトを提供している。チームは世界各地に散らばっていて、一箇所にまとまっていない。
2019年、彼らが主張するのは「穏やか」に働くというものだ。新しい書籍の中で提唱したのが「カームカンパニー」というコンセプトだった。
読んでいて面白いと思った主張の一部を抜粋。
オフィスの使い方、集中力をどう高めるか、チャットコミュニケーションの弊害をどうなくすか、スタートアップとは異なる会社のあり方をどう模索するか、メンバーの働きすぎをどう防ぐか、などなど、気になっていたことのヒントが書かれていた。
僕たちのような起業はしているが、スタートアップではない会社は、イグジットがない。長く続ける前提で組織をデザインしていかなければならないが、現代は選択肢も多く、ファスト化の圧力が働き、常時接続の時代だ。人が疲弊しやすい環境で、疲弊しないための仕組みを考えないといけない。
強いプロダクトがある会社だから、これをそのまま踏襲するのは難しいかもしれないが、「穏やかな会社」というイメージはしっくりきた。彼らが自分たちの会社をプロダクトとしてアップデートし続けてきたように、自社もアップデートし続けていきたい。
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