分散するチャネルと、コンテンツのアーカイブ
最近、検索エンジン経由の流入が減少しているよねという雑談をする機会も増えました。従来の検索ニーズの一部が、AI検索サービスに移っているのだろうという話とセットで。
実際に、自分の行動を振り返ってみるとGoogleの検索窓にキーワードを打ち込まず、PerplexityやGensparkなどAI検索サービスや、ChatGPT searchなどを使う場面が大幅に増えました。
AI検索を使う人の数が増えるにはまだ時間はかかるだろうと考えられますが、一定の割合が検索エンジンから代替されていくことは不可逆なのではないかと考えられます。
AI検索が来る前から、情報収集で利用するSNS検索を利用する人が増えるなど、分散化が進んでいました。人が情報を探そうとする主体的な行動をとる際のチャネルが分散していくことは続きそうです。
こうした変化を捉えながら、どのようにコンテンツをつくっていくのかというのは、コンテンツメイカーとしては考えていかなければならないこと。AI検索に最適なコンテンツを考慮する必要性については以前も触れました。
どんな人が、なにを求めているのか、その行動をどこでして、どんなコンテンツになっていると、その行動に応えやすいのか。分散が進んでいくなかで、これらの変数に向き合う必要が生じてきます。
試行錯誤が必要な部分も大きいですが、人のニーズを汲み取り、信頼できるコンテンツをつくり、それをアーカイブしておくことの価値は変わらないと考えています。そして、アーカイブを分散するチャネルごとに使い分ける。
「分散型メディア」というアプローチが話題になったのは2016年ごろのことでした。一度、集約する流れが強まりましたが、どう中核をつくり、どう分散させるのかを考える必要があるのかもしれません。
こちらのブログでは、「ポータルサイト」のような場が価値をまた持つのでは?という考えを書きました。ポータルサイトや分散型メディアのような以前の情報へのアクセスの仕方から得られるヒントがあるのかも。