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現代編集論

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編集の新しい可能性を深化、探索における思索をまとめていきます。
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#UNLEASH

アイデンティティを形にする仕事

今日はUNLEASHとして2回目のイベント開催。公開インタビューという形式で開催だったけれど、今回は3人のゲストをお呼びしてのトーク形式。 「デザインとアイデンティティ」というテーマで、CIやBIをデザインするデザイナーたちの話を聞いていきました。 なかなか、CIやBIを仕事にする人は多くない一方で、企業は存在意義やアイデンティティを再確認しようとする動きが高まっています。 整理された企業のアイデンティティをデザインする担い手も増えていかないと、せっかく整理された思想も

「問い」を共有する記事をつくる

UNLEASHでは、新しい記事の書き方にいろいろとトライしてみています。 こちらは「SMOUT」という移住のプラットフォームが海外移住にも対応したというニュースを紹介するコラムです。 海外移住が当たり前になっていく中で、自らのアイデンティティはどこに帰属するのか、という疑問がここ数年頭の中をぐるぐる回っており、この記事の中ではその問いも一緒に共有しています。 実験的な取り組みではあるのですが、この記事をもとにNPO法人e-Education代表の三輪開人さんがブログを書

「インタビュー」を開く

先日、UNLEASHで初めてのイベントを開催しました。公開インタビューという位置付けで、話を聞くプロセス自体をコンテンツ化するという挑戦です。 これまでずっと記事を書いてきましたが、記事にする過程で様々な要素を削っています。そうしないと、読みづらくなってしまうからです。インタビュー中の面白さ、インタビュー前後での雑談にも面白い点は山ほどあります。編集が入り過ぎない面白さを共有できたらいいな、と。今回のイベントはそんな考えからスタートしました。 当日のインタビューで

学び方を学び、考え方を学ぶ

「知識」ではなく、「知恵」があるか。そんなフレーズをよく耳にするようになった。一度学んだことがすぐ古くなってしまうほど、新しいことが続々と生まれている。 変化の早い時代では、学び方を学ぶことが大切になる。最近、英治出版から発売された『Learn Better』も、学習の方法に関して紹介された書籍だ。生きづらさの解消のために、学びや知恵が必要なのではと考える機会が増えていて、メディアでできることはないか、とそんなことを日々考えている。 ちょうど本日読み終えた「世界のエリート

編集者が介在する価値はどこにあるのか

inquireで運営しているメディア『UNLEASH』で掲載した記事たちに反響があった。 UNLEASHでは、社会の事象から新たな視点の獲得や考えを深めるきっかけを提供していきたいと考え、色んなコンテンツを掲載している。 最近では、ポップカルチャーから社会対するメッセージの投げかけや起業に関する問題提起を行う記事などを掲載した。 いずれも素晴らしい記事で、こうした記事をもっと届けていきたい。 ただ、この記事を書いてくださった書き手のはいずれも書く力のある人たち。この記

エディトリアルビジネスのための価値蓄積

「編集部」を透明でフラットな組織にする実験

組織や人事に関心ある人の間では、英治出版から出版された『ティール組織 — マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』が話題です。 新しい組織形態には、「ホラクラシー」と呼ばれる組織形態もあります。従来のヒエラルキー型ではなく、フラットな組織形態。 「この働き方が正解」というものがあるわけではありませんが、会社のビジョンや事業形態、集まっている人々のタイプによって、適切な形態は変わってきます。 こうした組織の変化の裏側には、インターネットの普及によるリモートワークの働き

ニュースへの接し方が変わる、そんな書き方を発明したい