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現代編集論

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編集の新しい可能性を深化、探索における思索をまとめていきます。
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#文章

書くことへのハードルを上げすぎないこと

イベントや講座に呼んでいただき、初心者受けにライティングについて話す機会がある。 その際、いくつか必ず伝えようと思っていることを決めている。書く前に準備をすることが大事だという話や文章の基礎的なルールなどだ。 最近、新たに伝えるようになったことがある。それは、書くことのハードルを上げすぎないこと。 ほとんどの人は文章を書くことに抵抗感を持っている。意識しているか、無意識かは人によると思うけれど。 文章を執筆するための技法やノウハウを覚えたところで、上手く書こうとしてい

「書くことが思い浮かない」ときにやってみる4つのコト

「文章は書きたいけれど、書くことが思い浮かばない」という人がいる。文章を書くためのスキルや知識が身についても、書きたいことがなければ発信はできない。文章を書き始めたい人が書くことを整理するためには、どうしたらいいのか。 まず、書くことのハードルを下げること。ハードルを高く設定してしまうと、思いついたネタも「これだとつまらないかも…」と思い、無意識のうちにネタの候補から除外してしまいがちだ。 何か見つけたときに「これは書けるかも」という視点を持つことを意識する。 ハードル

「書く」を捉え直したことで生まれた3つの問い

代表を務めるinquireという会社で運営している、書くを学び合うコミュニティ「sentence」でアドベントカレンダーを行うことになりました。トップバッターとして、ブログを書きたいと思います。 テーマは、今年1年を振り返りつつ、来年1年を考えるというもの。1年を振り返るには少し早い気もしますが、振り返りをしようと思います。 仕事で文章を書く頻度が減った1年僕は23歳でウェブメディアの編集部に所属し、24歳からフリーライターとして活動を始めました。 多いときには、月に4

ライティングとコーチングの境界線が面白そう

inquireではこちらのnoteで書かせてもらったように、いろんな組織の編集パートナーとして情報発信のお手伝いをしています。 編集パートナーとしての仕事の中には、ライティングの代行をすることもあれば、インハウスで発信ができるようにと執筆のお手伝いをすることもあります。組織の中で発信できるようになることも大事です。 発信を外部に依存していて、何かしらの理由で依頼できなくなってしまったら、発信もできなくなってしまうわけですから。このあたりも長くなるので、以前ferretに寄

関係者コミュニケーションとしてのブログ

ブログを書いていると色々と利点がある。上記のようなツイートも、その一部だ。 僕はブログを書くとき、自分の思考のメモ代わりのようなつもりで書いている。目的は思考の記録であり、手段がブログ、結果として読まれることがあるという状態が、最もモチベーションが継続する。 もちろん、ブログの利点は他にもある。一つが「関係者」に自分の考えを共有するというものだ。たとえば、経営者のブログがインナーコミュニケーションに与える影響は大きい。経営者ブログ自体は珍しいものではないが、「関係者」とし

ライターは打席に立つ回数を増やせるか

初心者も読んでおきたいライティング関連書籍

ライティング初心者も読んでおきたい、ライティング関連のいくつかの本をピックアップしました。

「批判的思考」のすすめ

inquireで運営しているライティングコミュニティ「sentence」では、論理的思考、ロジカルシンキングについての講座等を開催しています。ライティングをしていきたい人にとって、大事な思考法だからです。 記事を書く上で必要な仮説の構築と検証、構成づくりなどに論理的思考は役立ちます。「ロジックツリー」について知ったり、演繹や帰納について知るだけでも違います。 論理的思考とセットで大切なのが、批判的思考です。英語ではクリティカル・シンキングなんて言われます。 Wikipe