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編集デザインのナレッジライブラリ

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メディアやコンテンツに関するナレッジを発信するマガジン。
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#編集者

UXデザインプロセスにライターとして関わる可能性

(過去にMediumへ投稿したものを転載) 「UXライター」という職種が北米で登場している。2016年後半から、GoogleやAmazon、DropboxやPaypalなどの企業が募集している様子。 ▷UXデザイナーと何が違う?最近話題の新しい職種「UXライター」とは? ▷UX Writerという職種に懐かしさしかない これまでにも、UIにおけるライティングの重要性を伝える動きはあり、プロダクト開発にもライティングは重要な役割をもつことが語られてきた。 ▷ライティン

「インハウスエディター」は事業や広報を理解する企業内編集者

「オウンドメディア」という言葉もすっかり浸透した。僕がフリーランスになった2011年当時にはまだ言葉として浸透していなかったが、ビジネスの現場では大抵通じるようになった。 「オウンドメディア」への注目が高まり、取り組もうとする企業が増えるにつれて、ライターや編集者の仕事も増加している。オウンドメディアに寄稿する、運営を行うといった仕事も珍しくない。 僕も、色んなオウンドメディアに関わってきたし、話を耳にしてきた。昨年末頃から持ち始めたのは、オウンドメディアはいつまでこの勢

「編集部」を透明でフラットな組織にする実験

組織や人事に関心ある人の間では、英治出版から出版された『ティール組織 — マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現』が話題です。 新しい組織形態には、「ホラクラシー」と呼ばれる組織形態もあります。従来のヒエラルキー型ではなく、フラットな組織形態。 「この働き方が正解」というものがあるわけではありませんが、会社のビジョンや事業形態、集まっている人々のタイプによって、適切な形態は変わってきます。 こうした組織の変化の裏側には、インターネットの普及によるリモートワークの働き

エディトリアルビジネスのための価値蓄積

メルカリのコピーライター募集要項に見る「ライター」「編集者」に求められる能力

最近、inquireに来る仕事の相談がこれまで以上に多岐に渡ってきています。 一部を抜粋するだけでも、BIやCIに関する言葉の整理、サービスのUXライティング、コーポレートサイトに掲載するメンバーインタビューの作成、オウンドメディアの編集パートナー、B2Bマーケティングにおけるコンテンツデザインなど色々。言葉を使う仕事に関する相談を数多くいただいている状況です。 幅が広いため、上記のような仕事をライターが対応していることもあれば、コピーライターが対応していることもあり、デ

オウンドメディアも次の段階へ

経営における編集の可能性についての雑感

先週の週末は、メルカリの西丸くんが主宰するインハウスエディターコミュニティのイベントにお邪魔しました。 西丸くんは以前、インクワイアが主催するイベントにも登壇してもらったこともあり、個人的にはその続編のような気持ちでのぞみました。イベントの中で話した内容を踏まえつつ、メモのようなものを書いておこうと思います。 「インハウスエディター」という言葉に着目し始めたのは、2018年の頃。当時はどんな仕事なのかについて少しでも解像度を高められたらと、ferretさんの連載の中でこん

編集をコンテンツとプロジェクトに分解する

会社のメンバーと「アドベントカレンダーをやろう」となったので久々にブログを書きます。 今年の10月にCIをリニューアルしました。会社の設立から変わっていなかったCIを刷新して、コーポレートサイトも新しくしました。 最近、ポッドキャストも始めたので音声コンテンツにおける話し方や音源の編集の仕方などにも取り組んでいます。年末年始、お時間ある方はよかったら聞いてください。 さて、何を書こうかと考えていたのですが、今回はインクワイアにおけるコンテンツエディターとプロジェクトエデ