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本、映画、アニメ、マンガなど、自分の文化的な土壌を耕してくれるコンテンツについての体験メモのようなもの。
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#経営

野生の経営感覚、生きるための起業

企業家研究やソーシャル・イノベーション論を専攻している高橋 勅徳さんの著書『アナーキー経営学』を読みました。二郎系ラーメンやフグ釣り漁船、寺社のサイドビジネスなど、街中で見かける事象を経営学の観点から考察した内容が記載されています。 経営学という学問を一定以上の規模の企業における経営やそれに携わる人達に限定したものとするのではなく、より開かれたものとして捉えようというメッセージが込められています。そういう観点では、岩尾 俊兵さんの著書『世界は経営でできている』とも通じる点が

穏やかな会社「カームカンパニー」というコンセプト

『小さなチーム、大きな仕事 働き方の新しいスタンダード』や『強いチームはオフィスを捨てる』など、時代の先を行くコンセプトを提唱してきたユニークな会社Basecamp。僕は彼らが提唱するコンセプトに惹かれてきた。 同社はプロジェクト管理ツールを開発しており、50人ほどの規模で世界に10万社以上が利用するプロダクトを提供している。チームは世界各地に散らばっていて、一箇所にまとまっていない。 2019年、彼らが主張するのは「穏やか」に働くというものだ。新しい書籍の中で提唱したの

『ビジネス・フォー・パンクス』

どんな本?創業から7年で売上70億円を超える急成長を遂げたスコットランド発祥のクラフトビールブランド「BrewDog」創業者による書籍。「マーケティング」と書かれているけれど、内容はマーケティング以外にも及ぶ。 「始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ」 「キャッシュこそ絶対王者だ」 「予算はゼロでも問題ない」 「企業文化で3分の1が決まる」 などなど、ビジネスを行う人間であれば覚えておきたいメッセージが盛りだくさん。どうせなら、これくらい使命をもって熱狂してビジネス

『センスのいらない経営』

どんな本?創業から2年半で上場したGunosy創業者の福島 良典さんによる著書。テクノロジーを正しく理解し、「数字」や「データ」をどう経営に組み込んでいくのかについて紹介された本。 経験や直感といった、これまでは経験者や年長者に一日の長があったものが、データを活用することで代替可能になる未来を示唆している。 なんで読んだの?最近、新しい挑戦のために新会社の代表となった福島さんがこのタイミングで何を本を通じて世に伝えようとしたのかに関心があった。 テクノロジーにできる