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セルフマネジメントに認知行動療法を活かす

認知療法・認知行動療法(CBT)は、認知に働きかけて気持ちを楽にする心理療法の一種。うつや不安症、パニック障害などの症状の軽減のために用いられる手法ですが、この手法は日頃の生活にも活かせるところが多々あります。

こちらの本では、セルフケアワークと合わせて、CBTの基礎的なことが紹介されていました。

CBTでは、認知モデルの4要素として、「認知」「行動」「感情」「身体の反応」が挙げられています。人間は自分の中で、自分以外の「環境」から影響を受けて、これらの4つの要素が互いに影響しながら変動します。

このとき、自分でコントロールができないのが「感情」や「身体の反応」。ここにアプローチするのではなく、「認知」や「行動」にフォーカスすることで、自分をケアしたり、変化をもたらそうとします。

本書では、これらを実践するために、自分の行動を記録することを通じてモニタリングしたり、感情のスケーリング(数値化)をおこなったり、マインドフルネスを実践したり、といった具体的な方法が紹介されていました。

CBTでは自分に起きている様々な事象を「言葉」にして、4つの要素に分けるトレーニングが必要になります。普段、編集やライティングの仕事をしている自分にとっては、「言葉」がこうした場面でも活きるのだと知ってから、CBTに関しては折に触れてインプットしています。

上述のような内容は、セルフマネジメントやセルフアウェアネスなどの自分自身とどううまく付き合うかという手法や考え方、目指すあり方に向けてどう日々の習慣を構築するか、エピクテトスの教えのように「自分の権外と権内をいかに分けて向き合うか」など、「自分を経営する」という個人的な探究テーマにも隣接しているものなので、うまく自分のなかでも整理していきたいところです。


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