続けているから楽しくなる

人と話をしていると、「いつも楽しそうですね」と聞かれることがあります。「やっぱり昔から書くことが好きだったんですか?」って。

そうなんですよ、と答えられたらよかったのですが、僕は書くことが好きになったのは20代半ばを過ぎた頃から。

書くことが好きだったから書く仕事をするようになったわけではなくて、書いているうちにどんどん楽しさを見つけていきました。

これって書くことにかぎらないと思うんですよね。最初は楽しさが見いだせなくても、続けていると楽しくなることってあると思います。

最初から楽しいことというのはほとんどなくて、何回か取り組んでいるうちに少しずつ、少しずつ楽しさや良さがわかっていく。

そして、そのほうが長続きする。恋愛みたいなものかもしれないですね。

なんでこんな話をしたかというと、「本当に自分がやりたいこと」を探して、いろんなことに着手しては、すぐに手を引っ込めてしまう人の姿を見かけることがあるからです。

これってすごくもったいないことだと思うんですよね。「どうしても続けられなさそう」とか「どうしてもこれは無理」ということであれば仕方がないけれど、「なんか違う」くらいで始めたことをやめてしまうともったいない。

せっかく、一度はやってみようと思ったことなんだから、もう少しだけ続けてみるといいかもしれません。続けているうちに楽しくなってくるかもしれないですから。

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