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「基準」と 「規準」

「基準」という言葉は馴染がありますが、日本語には「規準」という表現もあるようです。それぞれ、広辞苑によると以下のような意味を持つとのこと。

【基準】ものごとの基礎となる標準。 比較して考えるためのよりどころ。
【規準】①規範・標準とするもの。 ② [哲] (criterion) 信仰・思惟・評価・行為などの則るべき手本・規則。 規範。

広辞苑

一般的には「基準」に統一され、厳密な使い分けはないようですが、この「規準」という言葉は興味深いですね。

メディアを運営したり、コンテンツをつくったりする際、「万人にとって良い」というものは存在せず、判断や議論の土台をつくる必要があります。

そのために「基準」を確かめ、言語化していくという作業が必要だという話をしてきました。言語化したものをメディアのポリシーや編集方針等にまとめて明文化していくことで、基準にあった情報発信がやりやすくなります。

このメディアポリシーや編集方針には「基準」に関するものだけでなく、「規準」といえる言葉が明記されるケースもあります。「基準」を言葉どおりの意味として捉えていたら、「規準」に類する言葉が方針から抜け落ちてしまうかもしれません。

そうならないようにも、「基準」と「規準」を分けてポリシーや方針を考えていく、というのをやってみる価値はありそうですね。


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