目的としての移動
今日は取材で長野へ日帰り出張。ちょっと交通の便がよくない場所で、往復で6〜7時間はかかり、移動の多い日でした。移動距離が多いと、普段はリモートワークで自宅で仕事をしているのもあって、少し疲れます。
ただ、移動は不便ばかりではありません。リモートワークはとても便利で快適なのですが、日々の変化が少なく、伴って得られる刺激も少なくなってしまいます。自分でも気づかないうちに、発想や思考が制限されてしまっていてもおかしくありません。
長距離の移動は、目や耳から得られる情報が変わり、普段は意識せずに過ごせていることにも注意を割く必要が生じます。その変化がいい方向に作用することも。今日の移動の間にも、考えられていなかったテーマに対する思考が進んだり、アイデアの種が見つかったりと、得られるものがありました。
会社を始める前、フリーランスだったときのワークスタイルは、今でいう「デジタルノマド」と呼ばれるものでした。当時は、まだ打ち合わせなどでもオンラインで実施できるものは少なく、打ち合わせや取材であちこち移動しながら、各地で作業をする日々を過ごしていました。移動だけが要因ではありませんが、当時はいいサイクルが生まれていたように思います。
リモートワークと移動。この2つがバランスよく組み合わさっている状態が良いのでしょうが、ここ数年はコロナの影響もあって、リモートワークの比重があがり、移動が少なくなってしまっていました。少しずつ、移動の頻度を増やし、距離を伸ばしていくことで、どんな変化が生じるのかを確かめてみたいと思います。
ただ、デジタルノマドのように旅をするライフスタイルを実践しようというほどではなく、ここのいい塩梅も見出したいところ。少し調べてみると、複数の拠点を持つ「マルチロケーションノマド」や長期間の滞在を重視する「スローマド」などのデジタルノマドの派生も生まれているようです。
このあたりの新しいノマドのあり方は個人的な感覚にもしっくりきそうなので、確かめてみたいですね。