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ライターは打席に立つ回数を増やせるか

先週末、inquireの仕事を手伝ってくれているパートナーの長谷川賢人(@hasex)くんと話していて、ライターは打席に立つ回数が重要だよね、という話に。

彼は「ライフハッカー[日本版]」で、僕は「greenz.jp」や「THE BRIDGE」で、月に数十本の記事の編集や執筆を担当していました。ウェブメディアは日に数本から、多いところでは数十本の記事を掲載するので、一人が担当する本数も多くなります。

この本数は、翻訳記事の編集も含めての本数ではありますが、日本語を読みやすくするための作業を毎日繰り返し行っていたんです。オウンドメディアではない、ウェブメディアの編集部に関わっていると大量の記事に対応する経験ができます。

毎日、最低でも数本の編集や執筆を行っていると、今日の発見が翌日に反映できたりします。そうすると、よりよい文章を書くためのPDCAが回しやすい。

また、ウェブメディアでは、取材の当日や翌日に記事を出すような速筆が求められるケースも多く、これも良いトレーニングにもなりました。残された時間が少ない中での執筆は、単位時間内で最高のアウトプットを出すためのスキルアップを志すようになります。

こうした日常の積み重ねが、無意識のうちにその人の文章の土台となっていくのだと思います。最初は一つひとつに注意深く意識していたことが、ほぼ無意識でできるようになっていく(だから、文章に関しての暗黙知が多くなってしまうのだと思いますが)。

今、inquireにいるメンバーは残念ながらまだそこまでの打席の数を作れていません。月に10本くらいの執筆で、取材やアサインから最低でも一週間は初稿までの時間があります。

締切が短ければいいというわけではありませんが、そうすると一ヶ月で可能なラーニングが少なくなってしまう。特に、経験が浅くファンダメンタルがしっかりしていない時期は打席に立つ回数が大事なのにも関わらず、学習のサイクルを早く回せないというのは成長のボトルネックになってしまいます。

これはライティングに限った話ではありませんが、自らの頭で試行錯誤した数というのは成長に欠かせません。ライティングにおいてもその機会を生み出すために、打席に立つ回数を増やすことは必要です。

inquireは『UNLEASH』という自社メディアがあるので、ここでメンバーが打席に立つ回数を増やせるように育成の仕組みを整えていきたいと思います。

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編集者。ソーシャルイノベーションと持続可能性の触媒を目指して、マネジメントやプロデュースなどしてます。 inquire Inc.代表、NPO法人soar副代表、IDENTITY共同創業など、小さな経済共同体が集まる生態系づくりを実践中。

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