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メディアと社会をつなぐ朝日新聞の「パブリックエディター」制度

朝日新聞社には、「パブリックエディター(PE)」という制度があり、認定NPO法人カタリバ代表理事の今村久美さん、東京都立大准教授の佐藤信さん、スマートニュース社フェローの藤村厚夫さんが就任したそうです。

パブリックエディターは「パブリック」、つまり世の中の皆さんの声に耳を澄まして新聞につなぐ「橋渡し役」です。ほぼ毎週開く意見交換の会議では、私を含むPE4人が編集部門のリーダーや記者たちに記事への感想や疑問を率直に伝え、時に一緒に悩み、議論を交わしています。

メディアが人々や社会の声に耳を傾けず、遠ざかってしまうことがないよう、パブリックエディターが橋渡しを行う。オランダのジャーナリスト、ヨリス・ライエンダイクは「ゼロから学ぶジャーナリズム」の必要性を説いていましたが、それにも通じるものがあります。

ヨリスも設立に関わったオランダの新興メディア『De Correspondent』は、読者を「コントリビューター」と呼び、共に記事をつくる仲間として捉えています。

これだけ変化が激しく、多様化が進み、高度に専門化が進む社会において、メディアがすべてのことに詳しい、なんてことはありえません。

メディアが社会や人々と共に活動していくための取り組みは、今後ますます重要になるはずです。


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