ライターの案件ポートフォリオを考える
会社のSlack内でライターとしてどうやって仕事を作りだしていくか?という話になったのでメモ的に。
ライターの仕事、文章を書く仕事といっても、目的やジャンルによっても様々です。ひとつあたりの仕事の単価の上値が限られる傾向が強いため、通常は複数の案件を抱えながら仕事をしていきます。
この案件のポートフォリオをどうつくるかというのが大切。案件の位置付けを考える際に、大きく以下のような軸があると考えています。
商い:稼ぎにつながる
表現:表現力を発揮できる
好き:自分が好きなジャンル
稼ぎにつながるといって表現力が求められるとも限りませんし、好きだからといって稼げるとも限りません。表現的には挑戦的な仕事が稼ぎにつながるわけではないこともあります。生計が立てられるよう、これらのバランスを考慮しながら、ライターとしての価値を高め、認知されている状態を目指していく必要があります。
どこかにバランスが偏り過ぎてしまうと、持続的に生計を立てていくのが難しくなりやすい。突き抜けられれば話は違ってくるのですが、突き抜けるのもなかなか大変です。一つひとつの案件ごとにバランスを見ていくことも大事ですが、抱えている案件全体でのバランスを見ていくこと。
投資では定期的にポートフォリオのメンテナンスすることを「リバランス」と言いますが、案件のポートフォリオもリバランスが必要です。原稿に向き合っていると目の前のことに注意がいきやすいので、半年に一度や1年に一度など、定期的に自身のポートフォリオを客観的に眺めてみることがおすすめです。
また、案件から得られるものは、必ずしも金銭的なリターンだけとは限りません。記名での仕事であれば、どんなテーマでどのような記事を書く人なのかを周囲に知ってもらう機会になりますし、貴重な話を聞ける案件であれば将来の価値につながる知識をためることにもなります。
価値を高めつつ、収益を分散・安定させ、時間や気持ちの余裕を作り出してやりたい仕事に向き合う。長く活動していく上では、そんな案件のポートフォリオづくりが大事だと思います。もちろん、合う合わないがあると思うので、ひとつの考え方として参考までに。