モリジュンヤ
sentence、2017年の振り返り
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sentence、2017年の振り返り

モリジュンヤ

メディアの環境変化も激しく、ライティングに関する環境も変わり続けている時代において、必要なことは学び合うコミュニティだ、そう考えてスタートしたsentenceも運営開始から1年半ほどが経過しました。

これまでのsentenceの活動は、オンラインコミュニティの運営、オフラインのイベント、ライティングの講座やワークショップ開発など。手探りの状態でスタートしたが、2017年をかけて色々なことが整理されてきています。

「ライティングを学びたい」人のための居場所

スタート当初との違いがあるとしたら「ライティングを仕事にしたいわけではないけれど、ライティングは学びたい」という人にとっても価値ある場所にしようとしたこと。

以前は、ライティングを仕事で使いたい人だけを対象にしていた。ライティングを学ぶ目的は人それぞれ。仕事にしなかったとしても、ライティングをすることはその人に価値をもたらす、そう僕たちは考えています。

ライティングを日常のモノにしてもらうために、オンラインコミュニティで書いた文章の共有や、フィードバックし合う活動も始めました。書いた文章をシェアする機会を作り出すことで執筆のペースを提供したり、フィードバックをもらうことで他者の視点を取り入れられるようにするためです。

このあたりは色々とやりようがありそうなので、2018年も色々と工夫を重ねていこうと思います。ライティングを学ぶという目的はありつつも、場自体に居心地の良さを感じるコミュニティを目指していきたいし、sentenceに関わってくれる人が、いい場と感じてくれることがとても嬉しい。

「ライティング」とはどのようなものか

もちろん、sentenceはライティングを専門にやっていきたい人たちにとっても価値あるプロジェクトにしていきたいと思います。

inquireのメンバーでsentenceの運営に関わっているメンバーにとって、「ライティング」とは何かをアウトプットする機会が増え、記事にしたり、スライド資料にしたり、ワークショッププログラムを設計したり。

アウトプット機会を作り、他者に教える機会ができたことで、普段のスキルや知識が言語化されます。ライティングにはまだまだ体系化してシェアしていったほうがいいことが数多くあると考えているので、sentenceでは実践を重ね、研究し、言語化して共有していきたい。

今年は、「専門家とはどのような存在か」という仮説のもとに「省察的実践家(Reflective Practitioner)」という概念を提出したドナルド・ショーンという人物について教えてもらう機会がありました。

彼は、専門家とは「技術的合理性にもとづいて、原理・原則を現場に適用する存在」ではなく、むしろ「現場の状況変化に応じて、その都度リフレクティブに意志決定を行い、行為を決めていく存在」であることを主張したそうです。

「Educating the reflective practitioner」という書籍の中で、「反省的実践家とよばれる専門家」を育成するためには、「相互的に、実践を省察する(reflection)広場をつくりだすこと」と述べているそう。

反省的実践家

省察的実践についての理解はこれから深めていかなければならないですが、プロフェッショナルを育成していく上での考え方として取り入れていきたい。

inquireにおいてシンクタンク的な機能を担う

sentenceは、inquireの中でライティングを科学するシンクタンク的な役割を担うプロジェクトへと進化させていきたいと考えています。コミュニティづくりや講座などこれまで通りの活動も行うが、組織全体の中での位置付けを整理していきます。

inquireのメンバーが日々重ねている実践を言語化したり、ライターの可能性を広げるような仮説を立て、その検証を検証したり。よりライティングというものを紐解くための活動をしていきたいと思います。始めること、続けることで発見があります。sentenceというプロジェクトも、2018年でまた新たな発見があることを願って。


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モリジュンヤ
編集家。日々、編集や経営を実践する中での気付きや思考などを発信しています。インクワイア代表取締役、IDENTITY共同代表、soar副代表など。