昔からインクワイアの仕事を手伝ってくれている編集者の岡田くんが新しいプロジェクトを始めました。インディペンデントに活動する音楽アーティストを総合的に支援するミュージック・インキュベーター「B-Side Incubator」です。

岡田くんはすでにアカデミック・インキュベーター「DeSilo」のプロジェクトも仕掛けており、また違った切り口での活動となります。

こうしたプロジェクトは個人の問いや探究テーマ、問題意識から立ち上がります。プロジェクトとしてまとめあげて、社会に問いかける状態にすることで対話が生まれ、思考や言葉が磨かれ、反応を得られ、さらに探究が進んでいきます。

インクワイアでは、プロジェクトも編集対象として捉え、自分の問いや探究からプロジェクトを編集することを推奨しています。『designing』を立ち上げた小山くんも、出発点は個人の問いからでした。

「わたし」の内面との向き合いからプロジェクトを始めて、協力者を増やし、プロジェクトを育てていく。その過程ではテーマに対する学習が起こり、自分の再発見が生じ、「プロジェクト駆動の民主主義」のように新しい市民的感覚を養うことにもつながるでしょう。

なかにはプロジェクトからスモールビジネスのように育っていくものもあるかもしれません。なんにせよ、まずは自分の問いや探究テーマを見つけ、小さく形にしてみること。プロジェクトの編集に取り組むプレイヤーが増えると、その大切さを再確認できますね。