ドキュメンタリー映画『マミー』
二村真弘監督のドキュメンタリー映画『マミー』を観てきました。今年の夏に上映された映画ですが、田端のシネマ・チュプキ・タバタでアンコール上映が行われていたので、そちらに。
この作品は、1998年7月に起きた「和歌山毒物カレー事件」について取材したもの。当時、自分は子どもでしたが、連日メディアでこの事件につ いて報道されていたことを覚えています。
事件の被告人として起訴され、無罪を訴えていたものの、2009年に最高裁で死刑が確定したのが林 眞須美。彼女は獄中から無実を訴え続けていて、2024年2月時点で再審請求が和歌山地裁により受理されています。
作品としては、事件当時の振り返り、彼女の家族の過去と現在、冤罪の可能性についての示唆など、いろいろな角度から本事件を掘り下げています。
自分としては、本事件について当時報道されていた内容の印象でしか記憶していなかったのですが、映画で描かれた内容によって、その印象に疑問も抱き、見直す部分も生まれました。
今年は、死刑が確定して長い年月が経過してから袴田巌さんが無罪であったことが明らかになりました。死刑が確定した事件であったとしても、冤罪の可能性はあります。
冤罪の可能性があるのであれば、再審は受けられるようになってほしい、というのが個人的な意見。この映画がなければ、この事件について知ることや考えることはなかったでしょうから、貴重な機会になりました。
今回、映画を観に行ったミニシアター、シネマ・チュプキ・タバタについては以前soarでインタビューも行っているので、ぜひこちらを読んでみてもらえたら嬉しいです。
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