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『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』

『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』を読みました。本書のメインは、人文学領域で論文を書くための方法をまとめたものですが、論文以外の執筆に関しても参考になる点が多々ありました。

論文の核となる主張内容を一文で表すテーゼ「アーギュメント」とはなにか、いかに鍛えるのか。パラグラフごとのテーゼをどう設定するのか。パラグラフを解析し、センテンスをどう分類するのか。ファクトやロジック、パラフレーズをどんなバランスで組み合わせるのか。

論文を書くために紹介している技法や知識ですが、記事をどう書くかに応用できる点も多く含まれています。個人的には本書内で紹介されていた情報のなかでも、エリック・ヘイヨットの「左右非対称のU」というパラグラフの捉え方や、それが全体で入れ子構造になっているという考え方は、自分のなかでうまく言語化できてない部分に対して大きなヒントをもらいました。

なにか伝えたいテーマをファクトやロジックを踏まえて伝える文章を書けるようになりたいと考えている人にはおすすめです。


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モリジュンヤ
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