組織を見立てるレンズ──『ミンツバーグの組織論』
経営学の大家として知られるマギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授の著書『ミンツバーグの組織論 7つの類型と力学、そしてその先へ』を読みました。
組織づくりに関する書籍は多々ありますが、組織は業種、企業規模、会社の歴史など、様々な様子によって課題や解決策が変化するため、なかなか自社の課題にあった内容に出会うのが難しい。
個人的に、「組織」という共同幻想に向き合う際の難しさについては、令三社の山田さんによるこちらの記述に共感しています。
「組織」というものにどのように向き合い、変化を促していくのか。捉えがたいものではありつつも、なんらかの見立てをしていかなければ、変化を及ぼすための行動も検討ができなくなってしまいます。
その見立てをするための「レンズ」として、参考になりそうな観点が紹介されているのが本書でした。ハーバード・ビジネス・レビューに本書の中からいくつか抜粋して記事として紹介されていたものから参考にピックアップ。
「アート・クラフト・サイエンス」という要素や、「4種類の組織形態」など、組織に向き合う際のレンズとして参考になるものが紹介されていて、こうした要素が組織に必要になっているのかの背景も丁寧に記述されていました。
このレンズを持ってしても、なかなかシンプルにはできないところが組織の難しさではありますが、自分が関わる会社や団体の組織をどうしていくかを考える際に、本書で紹介されている内容は繰り返し参照したいと思います。
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