社会起業家が「痛み」と共存するには
今夜もsoarの講座「“私たち”が可能性を開くチームであるための知恵を学ぶ」のセッションでした。今日のセッションテーマは、「私たちが“痛み”とともにいることで始まる可能性」。藤村隆さんにゲストとしてお越しいただき、リーダーが向き合う痛みについてお話を伺いました。
藤村さんは、2013年から社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援「ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京」に事業統括として参画、2017年6月から2021年6月まで代表理事をつとめています。
現在は、個人事業主としてソーシャルベンチャーの経営支援をする他、SVP Internationalとの交流で出会ったコンセプト「Equity」を探求するブログの執筆や、社会起業家がウェルビーイングを取り戻すプログラム「ラーニングジャーニー」の企画などをされています。
社会起業家は様々な「痛み」を抱えます。こうした痛みにどう向き合い、共に過ごしていくのかは非常に重要です。起業家自体のウェルビーイングに影響することはもちろんのこと、周囲にも影響をもたらします。自身の痛みに自覚的にならなければ、無意識のうちに周囲に与える影響もネガティブなものになりかねません。
インパクト投資やソーシャルイントレプレナーなどの潮流から、これまで以上に社会課題の解決に取り組む起業家が増えていくことが予想されるなかで、複雑な状況に置かれて、痛みに苛まれる人も増えていくと考えられます。
起業家が活動を継続していけるようにするには、起業家が生み出す事業や組織が痛みを再生産するものにならないようにするには、どうしたらいいのか。個人が自己を探究することや、痛みを生み出すシステム自体を変えていくことなど、様々な可能性が考えられるテーマの入口に立つためのセッションでした。
藤村さんが企画している「ラーニングジャーニー」は、次回2024年10月に西粟倉にて開催されます。近い日程での開催となりますが、関心のある方はぜひチェックしてみてください。
個人的に、このテーマは非常に関心があるものなので、今後も継続して探究していきたいと思います。内容に関心のある方は、アーカイブ配信も行っているので、こちらもよければ。
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