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生活を練習する

昨年よりも家事の時間を増やすことを今年の抱負のひとつにしている。長らく仕事中心で生活してきてしまったため、家事に時間を使えていなかったのだが、料理、掃除、洗濯などに使う時間が増えた、少なくとも本人比では。

三日坊主は乗り越えたが、まだ2週間は経過していない時期なので、始まったばかりもいいところではあるけれど、料理や掃除、洗濯に時間を使うことはよいリフレッシュになっている。

仕事とは違うことに意識を集中したり、思考したりする時間があったほうが、結果として仕事も生産性が上がる手応えがある。これは良い発見だった。副次的な効果だけでなく、メインの家事も上達はできたほうがいい。

家事はまだまだ練習が必要だ。ただ、料理はインターネット上にレシピ情報も充実しているし、特定の料理をつくるための商品も充実していて、取り組むハードルが低い。おかげで、練習を継続しやすくて助かっている。

『ヘルシンキ 生活の練習』という本のなかでは、人には「いいところ」と「悪いところ」があるのではなく、「練習が足りていること」と「練習が足りていないことがある」とフィンランドでは考えるのだと述べられていた。

仕事にかまけて家事をやらないことが悪いこと、という意識はきっとどこかにあった。新たな習慣を始めたことと、この考え方に触れたことで、その意識が少しずつ薄らぐのも感じる。

自分はこれまで生活の練習が足りていなかったから、その練習をしている。いきなり大きなことは目指さず、小さく生活の新たな習慣を増やしていきたいと思う。


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モリジュンヤ
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