見出し画像

センス、インプット、習慣化

編集者の菅付雅信さんの新著『インプット・ルーティン』を読みました。若手クリエイターに向けて、知的インプットの大切さと技法を伝えている内容です。

なぜ、クリエイティブに関わる人にとって、インプットが重要なのか。文章、映像、音楽、食など、様々なジャンルにおけるインプットの考え方と、菅付さんが各ジャンルごとにまとめた100のインプットリストが記載されています。

クリエイティブに関して知識が重要だという内容は、水野学さんの『センスは知識からはじまる』を思い出します。アウトプットが注目されることが多いですが、その背景にある知識に着目し、地道にインプットを積み重ねることは、再現性を持って優れたアウトプットをする上で重要。

クリエイターに限らず、インプットや知的生産についての技術や技法を紹介した書籍はこれまでにもいくつもあります。「インプットの仕方」にテーマを広げると、他にも参考書籍がいろいろとあるので、それらと合わせてインプットすると、自分なりにアレンジする方法が検討しやすくなりそう。

梅棹忠夫さんの『知的生産の技術』や読書猿さんの『独学大全』などがおすすめ。

菅付さんの著書のタイトルが『インプット・ルーティン』と、「ルーティン」を含めているように、「習慣化」も非常に重要なテーマ。「大事なのはわかっているけれど、どうやって継続しよう」と悩む人は、習慣化の方法について紹介している書籍とセットで読むと、実践に移しやすくなると思います。様々な書籍がありますが、個人的なおすすめは『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』。

また、インプットの方法ではありませんが、「そもそもセンスってなに?」ということを考えつつ、千葉雅也さんの『センスの哲学』を読むと、より深みが出るというか、インプットする際の楽しみ方が増えるかもしれません。


サポートいただけたらその分、執筆活動等に充当させていただきます!